満足は浸透性の高さに集まり、不満は容器の使いやすさに集まっています。
58商品・レビュー 42,918件 を10観点で分解
乳液の購入者レビュー42,918件を10観点に分解すると、このカテゴリは「中身」で勝ち、「容器」で負けていることが分かりました。浸透性の高さは好評89.1%(不満わずか3.0%)、ブランド信頼性85.7%、保湿力85.5%。使用感そのものへの評価はすでに高い水準です。一方で容器の使いやすさは好評58.1%・不満30.6%で10観点中最低かつ最大の不満率、パッケージデザイン62.9%(不満18.9%)が続きます。言及1,710件という決して小さくない量が、中身ではなく入れ物に向けられている点がこのカテゴリの特徴です(N=観点別の言及数, TrendViewer調べ・2026年8月)。
※本記事内の商品リンクにはアフィリエイト広告(楽天アフィリエイト等)を含みます。掲載データの集計・分析はリンクの有無と独立に行っています。
TrendViewerでレビュー分析した主な商品
本記事は TrendViewer の公開レビュー分析をもとに自動生成しています。
結論(要点)— TrendViewerのレビュー分析より
- 10観点の平均好評率は77.1%。浸透性の高さ89.1%・ブランド信頼性85.7%・保湿力85.5%は、どの商品を選んでもおおむね満たされている「王道価値」です。使用感で差はつきません。
- 最大の弱点は容器の使いやすさ(好評58.1%・不満30.6%で10観点最大・言及1,710件)。10観点で唯一、不満が3割を超えています。ポンプの出方・残量の使い切り・詰まりが具体的な失敗として書かれています。
- 言及量が2番目に多いのは肌質適合性(8,577件)ですが好評75.6%・不満10.3%・中立14.1%。乾燥肌・脂性肌・敏感肌のどれに向くのかが判断できないまま買われている状態です。
- 容器は価格では決まりません。¥3,398の商品(セタフィル)が容器の使いやすさ64.9%(平均+6.8pt・N=1,129)である一方、¥3,610の商品(トゥヴェール)は23.2%(−34.9pt・不満65.3%・N=95)。価格差212円で41.7ptの開きです。
- 肌トラブルの有無(好評71.7%・不満14.4%・言及3,660件)は、¥1,870の商品(ファンケル)が90.4%(平均+18.7pt・N=365)で高価格帯を上回りました。ここも価格順には並びません。
1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?
10観点を好評率順に並べました。最も高い浸透性の高さが89.1%、最も低い容器の使いやすさが58.1%で、とくに大きな段差はなく緩やかに下がります。
とくに注目すべき2観点
率だけを見ると読み違えます。不満率が最も高いのは容器の使いやすさ(30.6%)ですが、言及は1,710件で、不満の声は523件。実際に最も多くの不満が集まっているのは肌質適合性で、その1.7倍の883件です。
N=42,918件の観点言及、TrendViewer調べ。
※「不満の声」は各観点の言及数×不満率で算出した概数です。
| 観点 | 好評率 | 不満率 | 言及数 | 市場の状態 |
|---|---|---|---|---|
| 浸透性の高さ | 89.1% | 3.0% | 4,321 | 飽和(王道価値) |
| ブランド信頼性 | 85.7% | 2.5% | 3,954 | 飽和(王道価値) |
| 保湿力 | 85.5% | 5.9% | 9,455 | 飽和(王道価値) |
| コストパフォーマンス | 83.5% | 5.2% | 3,752 | 飽和(王道価値) |
| 香りの好み | 79.7% | 10.3% | 2,389 | 差別化余地あり |
| べたつきの少なさ | 79.1% | 8.8% | 4,925 | 差別化余地あり |
| 肌質適合性 | 75.6% | 10.3% | 8,577 | 差別化余地あり |
| 肌トラブルの有無 | 71.7% | 14.4% | 3,660 | 差別化余地あり |
| パッケージデザイン | 62.9% | 18.9% | 175 | 空白(不満集中) |
| 容器の使いやすさ | 58.1% | 30.6% | 1,710 | 空白(不満集中) |
2. どの観点なら勝てる? — 商品間の差
観点によって商品間の差は大きく開きます。肌トラブルの有無は49.5ポイント(93.8% 対 44.3%)——作り込みで動かせる観点です。
横1本が1つの観点です。点は商品1つで、右にあるほどその観点の好評率が高い。濃い点=最も高い商品/薄い点=最も低い商品、縦線はカテゴリ平均です。点が広く散らばる観点は商品によって出来に差があり、固まっている観点はどの商品も同じ水準ということです。
最も高い商品と最も低い商品の好評率の開き(ポイント差)です。差が大きい観点=作り込みで勝てる余地があり、差が小さい観点は差別化しにくい(横並び)と読めます。
パッケージデザイン は、言及50件以上ある商品が1つ以下のため商品間の比較を行っていません。
N=42,918件の観点言及・58商品、TrendViewer調べ。
※比較対象は、その観点で言及50件以上ある商品。※「差」は比較商品の最高と最低の開き。
※総言及100件未満の観点は「参考」と表示し、結論には用いていません。
掲載商品の詳細(クリックで開く)
セタフィル モイスチャライジングローション 591mL 2本組(楽天 セタフィル公式楽天市場店)¥3,398 / ★4.78・7,674件
※価格・レビュー件数は2026年8月の分析時点の取得値で、これより前に取得された価格も含まれます。その後の変動は反映されないため、購入時は販売ページの表示をご確認ください。
観点言及14,578件は収録58商品で最多、楽天側全言及の38%を1商品で占めます。注目すべきは、カテゴリで最も評価の低い容器の使いやすさで平均を上回っている点です。64.9%(平均+6.8pt・N=1,129)で、この観点の言及数としても収録中最多。大容量ボトルという形状にもかかわらず、使いにくさの言及が平均より少ない結果でした。べたつきの少なさ86.8%(+7.7pt・不満5.6%・N=1,239)、浸透性の高さ95.2%(+6.1pt・不満わずか1.1%・N=1,135)、肌トラブルの有無75.7%(+4.0pt・N=1,434)、保湿力89.0%(+3.5pt・N=3,065)と、N=50以上の9観点のうち8観点で平均超です。ただし容器の不満は26.0%とカテゴリ平均30.6%に近い水準で残っており、平均超といっても解決されたわけではありません。この1商品がカテゴリ全体の数値を押し上げていることを踏まえると、他商品の容器評価は表示値よりさらに低いと読むべきです。
| 観点 | 好評率 | 不満率 | 言及数 | 対カテゴリ差 |
|---|---|---|---|---|
| べたつきの少なさ | 86.8% | 5.6% | 1,239 | +7.7pt |
| 容器の使いやすさ | 64.9% | 26.0% | 1,129 | +6.8pt |
| 浸透性の高さ | 95.2% | 1.1% | 1,135 | +6.1pt |
| 肌トラブルの有無 | 75.7% | 9.7% | 1,434 | +4.0pt |
| 保湿力 | 89.0% | 2.9% | 3,065 | +3.5pt |
| ブランド信頼性 | 88.8% | 1.7% | 1,495 | +3.1pt |
| コストパフォーマンス | 86.4% | 3.3% | 1,698 | +2.9pt |
| 肌質適合性 | 78.0% | 6.6% | 2,931 | +2.4pt |
| 香りの好み | 78.6% | 6.1% | 429 | -1.1pt |
ナノエマルジョン 60mL(楽天 トゥベール)¥3,610 / ★4.59・3,580件
観点言及8,874件で収録中2番目に多く、容器の使いやすさという課題がどこまで深くなり得るかを示す事例です。容器の使いやすさ23.2%(平均−34.9pt・不満65.3%・N=95)は収録58商品で最も低い水準。この観点に触れたレビュー文の3分の2が否定という状態です。香りの好みも58.0%(−21.7pt・不満26.6%・N=319)と大きく下回りました。一方で中身に関する観点は健闘しており、保湿力83.6%(−1.9pt・N=2,287)、浸透性の高さ83.8%(−5.3pt・N=1,384)、肌質適合性71.6%(−4.0pt・N=1,841)と、いずれもカテゴリ平均から数pt以内に収まっています。つまりこの商品は中身で平均並みの評価を得ながら、容器と香りという中身以外の2点で大きく失点している構図です。★4.59・レビュー3,580件という数字の内側で、何が起きているかがこの分解で見えます。
| 観点 | 好評率 | 不満率 | 言及数 | 対カテゴリ差 |
|---|---|---|---|---|
| 保湿力 | 83.6% | 7.4% | 2,287 | -1.9pt |
| 肌質適合性 | 71.6% | 14.6% | 1,841 | -4.0pt |
| ブランド信頼性 | 80.6% | 3.1% | 485 | -5.1pt |
| 浸透性の高さ | 83.8% | 4.3% | 1,384 | -5.3pt |
| コストパフォーマンス | 75.5% | 9.2% | 184 | -8.0pt 弱み |
| 肌トラブルの有無 | 63.4% | 23.5% | 672 | -8.3pt 弱み |
| 香りの好み | 58.0% | 26.6% | 319 | -21.7pt 弱み |
| 容器の使いやすさ | 23.2% | 65.3% | 95 | -34.9pt 弱み |
エンリッチプラス 乳液(楽天 FANCL公式ショップ 楽天市場店)¥1,870 / ★4.68・2,206件
肌トラブルの有無90.4%(平均+18.7pt・不満わずか3.6%・N=365)は収録58商品で最も高い水準です。カテゴリ平均71.7%・不満14.4%と比べると、不満率が4分の1まで下がっています。肌質適合性84.5%(+8.9pt・不満4.2%・N=1,055)、ブランド信頼性94.3%(+8.6pt・不満わずか1.2%・N=661)、容器の使いやすさ66.2%(+8.1pt・N=74)、浸透性の高さ95.5%(+6.4pt・不満0.6%・N=336)と、N=50以上の8観点のうち6観点で平均超。¥1,870という価格帯でこの数値を出しています。ただしコストパフォーマンスは73.6%(−9.9pt・不満12.3%・N=163)と平均を下回りました。内容量あたりの単価が意識されていると読めます。肌トラブルという最も慎重に語られる観点で最高値を取りながら、コスパで失点する構図は、この価格帯の商品が共通して抱える課題です。
| 観点 | 好評率 | 不満率 | 言及数 | 対カテゴリ差 |
|---|---|---|---|---|
| 肌トラブルの有無 | 90.4% | 3.6% | 365 | +18.7pt 強み |
| 肌質適合性 | 84.5% | 4.2% | 1,055 | +8.9pt 強み |
| ブランド信頼性 | 94.3% | 1.2% | 661 | +8.6pt 強み |
| 容器の使いやすさ | 66.2% | 17.6% | 74 | +8.1pt 強み |
| 浸透性の高さ | 95.5% | 0.6% | 336 | +6.4pt |
| 保湿力 | 88.2% | 3.5% | 1,066 | +2.7pt |
| べたつきの少なさ | 77.1% | 5.2% | 401 | -2.0pt |
| コストパフォーマンス | 73.6% | 12.3% | 163 | -9.9pt 弱み |
クリニーク DDML+ 125mL(楽天 クリニーク公式ショップ楽天市場店)¥7,370 / ★4.81・537件
掲載中で最も高い¥7,370という価格帯で、中身に関する6観点すべてを平均超にしている事例です。肌トラブルの有無93.8%(平均+22.1pt・不満3.1%・N=64)、べたつきの少なさ93.2%(+14.1pt・不満わずか1.7%・N=177)、肌質適合性88.3%(+12.7pt・不満2.9%・N=239)、浸透性の高さ98.6%(+9.5pt・不満0.0%・N=147)、保湿力93.8%(+8.3pt・N=259)、ブランド信頼性92.2%(+6.5pt・不満0.8%・N=245)。★4.81は掲載中最高で、中身の評価としては収録58商品で最上位です。一方で容器の使いやすさは57.9%(−0.2pt・不満21.1%・N=19・参考値)でカテゴリ平均並みにとどまりました。言及が19件と少ないため断定はできませんが、価格を7,370円まで上げても容器だけは平均を抜けていないという点は、この観点が価格帯と無関係であることを補強しています。
| 観点 | 好評率 | 不満率 | 言及数 | 対カテゴリ差 |
|---|---|---|---|---|
| 肌トラブルの有無 | 93.8% | 3.1% | 64 | +22.1pt 強み |
| べたつきの少なさ | 93.2% | 1.7% | 177 | +14.1pt 強み |
| 肌質適合性 | 88.3% | 2.9% | 239 | +12.7pt 強み |
| 浸透性の高さ | 98.6% | 0.0% | 147 | +9.5pt 強み |
| 保湿力 | 93.8% | 2.7% | 259 | +8.3pt 強み |
| ブランド信頼性 | 92.2% | 0.8% | 245 | +6.5pt |
エリクシール リフトモイスト エマルジョン ba つめかえ用 110mL(楽天 楽天24)¥3,300 / ★4.71・171件
つめかえ用という形態でありながら、中身3観点すべてを平均超にしている事例です。保湿力92.4%(平均+6.9pt・不満3.3%・N=92)、肌質適合性84.7%(+9.1pt・N=72)、ブランド信頼性90.2%(+4.5pt・不満0.0%・N=61)。とくに肌質適合性はカテゴリの中立14.1%という構図を明確に抜けています。注目すべきは、この商品が容器の使いやすさで言及をほとんど集めていない(N=2)点です。つめかえ用は容器そのものを商品にしないため、カテゴリ最大の不満源が構造的に発生しません。カテゴリの容器不満30.6%が本体ボトルの設計に起因していることの裏づけとも読めます。言及総数342件と小規模なため他の観点は参考値にとどまりますが、つめかえという形態が容器の不満を回避する経路として機能している点は、事業者にとって示唆があります。
| 観点 | 好評率 | 不満率 | 言及数 | 対カテゴリ差 |
|---|---|---|---|---|
| 肌質適合性 | 84.7% | 6.9% | 72 | +9.1pt 強み |
| 保湿力 | 92.4% | 3.3% | 92 | +6.9pt |
| ブランド信頼性 | 90.2% | 0.0% | 61 | +4.5pt |
3. なぜ買うのか? — 購入理由(悩み・ジョブ)と、誰が・どこで・いつ
「満たされたか」は、その観点の好評率が記事内の中央値以上かどうかで機械的に判定しています。
なぜ買うのか — 購入理由(悩み・ジョブ)★核心
| 買う理由 | 関わる観点 | 満たされたか | 事業者への示唆 |
|---|---|---|---|
| ポンプが出しにくい・最後まで使い切れない | 容器の使いやすさ | 満たされず | 乳液は毎日2回、手に取って使う商品です。だからこそ容器の操作は使用のたびに意識され、不満として書かれます。掲載商品間では23.2%〜66.2%と43.0ptの開きがあり、この差は保湿力の商品間格差(83.6%〜93.8%=10.2pt)の4倍を超えます。 |
| 自分の肌質に合うか、使ってみるまで分からなかった | 肌質適合性 | 満たされず | 約1,210件が判断保留に沈んでいます。乾燥肌・脂性肌・混合肌・敏感肌のどれに向く処方なのかが商品ページで具体化されていないため、買ってから確かめるしかない状態になっていると読めます。 |
| 肌に合わず、使うのをやめた | 肌トラブルの有無 | 満たされず | 10観点のなかで最も慎重に語られる観点です。90.4%を出した¥1,870の商品(ファンケル)が、¥7,370の商品(クリニーク・93.8%・N=64)に迫っている点が示唆的で、価格ではなく処方設計と情報開示で決まっていることを示しています。 |
| べたついて、朝の身支度が進まなかった | べたつきの少なさ | 満たされず | 言及4,925件と3番目に多く語られる観点でありながら、好評率は79.1%と上位観点のなかでは最も低い水準です。保湿力85.5%との6.4ptの差が、「しっとり」と「べたつかない」の両立が難しいことを数値で表しています。 |
| 香りが好みに合わなかった | 香りの好み | 満たされた | 香りは好みの問題であり、良し悪しではありません。それでも不満26.6%を記録した商品があることは、香りの有無や強さが商品ページで伝わっていないことを示します。無香料か、どの系統の香りかを明記するだけで期待値のズレは減らせます。 |
「満たされたか」は、その観点の好評率が記事内の中央値以上かどうかで機械的に判定しています。数値は「1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?」を参照。
とくに肌質適合性は言及8,577件と10観点で2番目に多いにもかかわらず不満が10.3%にとどまり、大きく失敗しているわけではないのに評価されていないという、最も改善しやすい状態にあります(N=観点別の言及数, TrendViewer調べ)。
誰が・どこで・いつ(who / where / when)
| 軸 | 文脈 | 示唆 |
|---|---|---|
| who(誰が) | 肌トラブルの有無(言及3,660件)と肌質適合性(8,577件)に言及するのは敏感肌・乾燥肌を自認する層。容器の使いやすさ(1,710件)に言及するのは、詰め替えや使い切りを意識する日常使いの層です。 | 同じ「乳液」でも、肌の悩みで見ている観点がまったく違います。保湿力と浸透性だけを訴求する商品ページは、この2つの層のどちらにも決め手を与えません。 |
| where(どこで) | 容器の使いやすさは言及1,710件。ポンプの出方、残量の見え方、片手で使えるかといった洗面所での動作に関する言及が中心です。 | 使用場所が洗面所や浴室に限定されるため、容器の操作性がそのまま毎日の体験になります。中身の設計と同じ重みで語られている理由がここにあります。 |
| when(いつ) | べたつきの少なさ(言及4,925件・好評79.1%)は朝の使用時に判断される観点、保湿力(9,455件・85.5%)は夜から翌朝にかけて判断される観点です。 | 同じ商品が時間帯によって別の評価軸で見られています。朝はべたつかないこと、夜は保ってくれること。この2つを1本で満たすのが難しいことが、べたつき79.1%と保湿力85.5%の差に出ています。 |
| why(なぜ) | コストパフォーマンスが好評83.5%(不満5.2%・言及3,752件)と高い一方、肌質適合性は75.6%(中立14.1%)にとどまります。 | 値段には納得しているが、自分に合うかは確信できていないという購買状態です。価格訴求はこのカテゴリでは差別化になりにくく、肌質の適合を言語化するほうが効きます。 |
※購入動機フラグ付きレビューの本文(なぜ)とW抽出に基づく。レビュー原文は掲載していません。
4. N1分析 — 「実在する1人(N1)」と拡販の優先順位
観点別 N1ペルソナ(制約→成立→便益→独自性)
- 書かれていないこと
- 容器の操作性は商品画像から判断できず、使い始めてから分かる。
- 欲しいもの
- 毎日ストレスなく出せて、最後まで使い切れること。容器の使いやすさは好評58.1%・不満30.6%で10観点最大です。
- 書かれていないこと
- 乾燥肌・脂性肌・敏感肌のどれに向く処方なのかが、商品ページに書かれていない。
- 欲しいもの
- 肌質に合うと確信して買えること。肌質適合性は言及8,577件と10観点で2番目に多いながら好評75.6%・中立14.1%です。
- 書かれていないこと
- 肌に合うかどうかは実際に数日使わないと分からず、返品もしにくい。
- 欲しいもの
- 肌トラブルなく使い続けられること。肌トラブルの有無は好評71.7%・不満14.4%で、10観点のなかで最も慎重に語られる観点です。
- 書かれていないこと
- 「しっとり」と「べたつかない」は両立しにくく、レビューを読んでも判断が割れる。
- 欲しいもの
- 朝でもすぐ次の工程に進めること。べたつきの少なさは好評79.1%・不満8.8%で、上位観点のなかでは最も低い水準です。
- 書かれていないこと
- 香りの有無や系統が商品ページに明記されず、開けてみるまで分からない。
- 欲しいもの
- 香りが気にならないこと。香りの好みは好評79.7%・不満10.3%です。
拡販に効くN1の優先順位
| 優先 | N1 | 関心(言及) | 勝ち筋 |
|---|---|---|---|
| 1 | 容器で毎日ストレスを感じている人 | 言及1,710件・好評58.1%・不満30.6%で10観点最大。10観点で唯一、不満が3割を超えています。掲載商品間で43.0ptの開きがあります。 | ポンプの吐出量・残量の使い切り・片手操作を仕様として明記する。中身の改良より先に着手すべき領域です。¥7,370の商品でも容器だけは平均並みにとどまっており、価格では解けていません。 |
| 2 | 自分の肌質に合うか判断できないまま買っている人 | 言及8,577件で10観点中2番目に多い。好評75.6%に対し不満は10.3%、中立14.1%で約1,210件が判断保留です。 | 「乾燥肌向け」「脂性肌でも重くならない」のように肌質を明記する。設計変更が不要で、投資対効果の高い打ち手です。大きく失敗している人は少ないので、伝え方だけの問題として切り分けられます。 |
| 3 | 肌に合わず途中でやめた人 | 言及3,660件・好評71.7%・不満14.4%。掲載商品間で30.4ptの開きがあります。 | 成分の開示とパッチテストの案内を目立つ位置に置く。¥1,870の商品が90.4%を実現している以上、価格帯を上げずに到達可能な水準です。ただし化粧品の効果・効能として断定的に表現しないよう注意が必要です。 |
| 4 | 朝のべたつきで次の工程に進めない人 | 言及4,925件で10観点中3番目に多い。好評79.1%は上位観点のなかで最低で、保湿力85.5%との差は6.4ptです。 | 朝用・夜用の使い分けを商品ページで提案する。1本で両立させるより、使う時間帯を指定するほうが期待値のズレを減らせます。 |
| 5 | 香りが合わずに使い続けられなかった人 | 言及2,389件・好評79.7%・不満10.3%。掲載商品間で32.7ptの開きがあります。 | 無香料か、香りの系統と強さを一行で書く。コストがほぼゼロで、香りを理由とした低評価レビューを減らせる可能性があります。 |
差がつくのは「毎日ストレスなく使えるか」と「自分に合うと分かるか」です。容器の使いやすさは掲載商品間で43.0pt、肌トラブルの有無は30.4pt、香りの好みは32.7ptの開きがあります。いずれも保湿力の商品間格差10.2ptとは桁が違う数字です。
そして最も大きな機会は、言及量が2番目に多いにもかかわらず中立14.1%を抱える肌質適合性にあります。処方を変えずに、書き方だけで動かせる領域が市場最大の空白として残っています(N=観点別の言及数, TrendViewer調べ)。
なお本記事は購入者レビューの観点別集計であり、化粧品の効果・効能を示すものではありません。
5. どこに機会があるか — 語られる量 × 満たされ方
観点を「どれだけ語られているか」と「満たされているか」で置くと、打ち手の優先度が位置で分かります。
観点を「どれだけ語られているか」と「満たされているか」で置くと、打ち手の優先度が位置で分かります。右下にあるべたつきの少なさ・肌質適合性が、最も損をしている場所です。
あまり語られないが、評価は高い
よく語られ、評価も高い
語られず、評価も低い
よく語られるのに、評価が低い
べたつきの少なさは4,925件と多く語られながら、好評率79.1%にとどまります。関心が集まっている場所で落としているため、ここを直したときの影響が最も大きくなります。
左下は語られる量が少ない観点です。買う前に語りようがない要素はここに落ちます。量が小さいことを「関心が低い」と読むと判断を誤ります。
境界線は各軸の中央値。数値は「1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?」と同じ出典(TrendViewer)。
6. 楽天 vs Amazon — チャネル別のレビュー評価差
同じ観点でも楽天とAmazonでは好評率が異なります。
同じ観点でも楽天とAmazonでは好評率が異なります。ただしこのデータセットではAmazon側の観点別言及数が少なく(合計4,676件・楽天は38,242件)、これはAmazonがログインなしの状態で1商品あたり取得できるレビュー文に上限があるための構造的な制約です。Amazon側の収録28商品はレビュー総数41,248件を持ちながら観点言及は4,676件にとどまっており、母集団の大きさではなく取得上限が効いていることが分かります。特徴的なのは10観点すべてで楽天が上回った点です。差が大きいのはべたつきの少なさ17.1pt、ブランド信頼性17.0pt、肌質適合性13.8pt、肌トラブルの有無13.7pt、容器の使いやすさ13.5pt。価格の中央値が楽天¥3,095・Amazon¥1,858と1.7倍違っており、両モールで扱われる価格帯とブランド構成の差が強く効いていると読めます。ただし容器の使いやすさはAmazon45.9%・楽天59.4%とどちらも6割未満で、カテゴリ最大の弱点が販路によらないことを示しています。差が出ている観点も、買い手の期待値の違いによる相関であり、因果として読まないでください(N=観点別・モール別の言及数, TrendViewer調べ)。
差が最も大きいのはべたつきの少なさで17ポイント、楽天側が高く出ています。モールによって購入者層と使い方が違うため、同じ商品でも評価が分かれます。
差の絶対値が大きい順に並べています。差の向きは信頼できますが、幅そのものは収録商品数の偏りに左右されます。両モールの収録数はこの章の下の表を参照してください。
| Amazon | 楽天 | |
|---|---|---|
| 収録商品数 | 28商品 | 30商品 |
| 観点言及数 | 4,676件 | 38,242件 |
| 比較可能な観点(N≥50) | 9観点 | 10観点 |
平均価格・平均評価(星)は掲載していません。TrendViewerがこれらを商品登録時の値のまま更新しないため、チャネル比較の根拠に使えないと判断したためです(2026-08-10)。
7. データの定義
| 用語 | 定義 |
|---|---|
| 好評率 | その観点に言及したレビュー文のうち、肯定的と判定された文の割合。分母は観点ごとの言及数(N)で、商品ごと・観点ごとに異なります。 |
| 不満率 | 同じ観点の言及のうち否定的と判定された文の割合。好評率と不満率の合計は100%になりません(残りは中立)。 |
| 中立 | 肯定でも否定でもない言及。肌質適合性のように中立が14.1%を占める観点は、品質が低いのではなく判断材料が足りていないことを示します。 |
| 言及数(N) | その観点に触れたレビュー文の数。レビュー件数とは異なり、1件のレビューが複数観点に分かれて数えられます。 |
| リフト(平均比) | 商品の観点別好評率から、同じ観点のカテゴリ平均を引いた差(pt)。プラスなら平均より評価が高いことを示します。N=50未満は参考値として本文に明記しています。 |
| 商品間格差 | 掲載商品のうちN=50以上を満たす商品の、同一観点における最高値と最低値の差(pt)。カテゴリのなかでどれだけ設計差が出ているかを表します。 |
| proxy(代理指標) | 本来は購入動機フラグつきのレビュー文で便益スコアを算出しますが、本記事では全文ベースの言及数と好評率を代理指標としています。 |
8. よくある質問
この記事は事業者向けの分析です。
- Q. このデータはどこから来ていますか。
- A. 楽天市場とAmazon.co.jpに掲載された乳液58商品(楽天30・Amazon28)の購入者レビューを、HALDATAの分析エンジン TrendViewer が観点別に判定した結果です。観点言及は合計42,918件、データ取得は2026年8月9日時点です。レビュー原文は掲載していません。また本記事は購入者レビューの統計的傾向を示すもので、化粧品の効果・効能を示すものではありません。
- Q. 高い乳液のほうが評価は高いですか。
- A. 観点によって異なります。中身に関する観点では¥7,370のクリニーク DDML+ が肌質適合性88.3%・べたつきの少なさ93.2%と上位でしたが、肌トラブルの有無では¥1,870のエンリッチプラス 乳液(ファンケル)が90.4%(平均+18.7pt・N=365)と迫っています。容器の使いやすさに至っては¥7,370の商品でも57.9%(N=19・参考値)とカテゴリ平均並みで、価格では解けていません。
- Q. 容器の評価が58.1%と低いのは、品質が悪いということですか。
- A. 中身の品質とは別の問題です。容器の使いやすさは不満30.6%と10観点で唯一3割を超えており、ポンプの出方・残量の使い切り・詰まりが具体的な失敗として書かれています。一方で同じ商品群の浸透性の高さは89.1%(不満3.0%)、保湿力は85.5%(不満5.9%)。中身への評価は高いまま、入れ物だけが落ちている構図です。
- Q. 肌質適合性が言及量2位なのに好評75.6%止まりなのはなぜですか。
- A. 不満は10.3%にとどまり、中立が14.1%を占めているためです。約1,210件が「どちらとも言えない」に沈んでいます。大きく失敗した人が少ないのに評価が伸びないのは、乾燥肌・脂性肌・混合肌・敏感肌のどれに向く処方なのかが商品ページで具体化されていないことが原因と読めます。
- Q. 自社商品でも同じ分析はできますか。
- A. できます。TrendViewer は商品コード(JAN/ASIN)または検索キーワードを起点に、同じ10観点相当の分解を自社商品と競合について実行できます。本記事と同じ形式の観点別好評率・不満率・言及数と、商品別のリフトが出力されます。
この記事は事業者向けの分析です。購入者向けの「乳液 おすすめ TOP5」はこちら →
出所: TrendViewer(HALDATA)/DS: wldh-a6920cf9(乳液_2026-08)/収録58商品(楽天30・Amazon28)・観点言及42,918件/データ取得: 2026年8月9日/本記事は購入者レビューの統計的傾向を示すもので、化粧品の効果・効能を示すものではありません。
あなたの商品は、どの観点で「賛否」が割れていますか?
この記事と同じ分析を、御社の商品で。TrendViewerは購入者レビューを観点別の好評率・不満率に分解し、自社・競合の「強み」と「後から効く弱点」を定量的に可視化します。
- 観点別センチメント分解
- 競合との横断比較
- 購入後3〜6ヶ月の不満予兆
観点別の賛否分解は、商品改良・LP訴求・レビュー対策の優先順位づけに直接使えます。