リップ共通の課題は「色持ちの持続時間」 — レビュー12,521件の観点分析【2026年】

事業者向け | 市場・レビュー分析レポート

満足は使用感の快適さに集まり、不満はギフトとしての満足度に集まっています。

満足が集まる
84%
使用感の快適さの好評率/N=2,815
不満が分かれる
67.7%
ギフトとしての満足度の好評率/N=579

58商品・レビュー 12,521件 を9観点で分解

使用感の快適さ84%
色の肌馴染みの良さ73.3%
ギフトとしての満足度67.7%

リップのレビュー言及12,521件を観点別に解析すると、好評率は使用感の快適さ84.0%からギフトとしての満足度67.7%まで16.3ptと、10観点が狭い幅に収まっていました。極端な空白がないカテゴリです。その中で色持ちの持続時間(好評71.4%・不満18.5%・言及895件)容器の使いやすさ(69.4%・不満16.9%・言及278件)の2観点だけが不満率で突出しています。しかもこの2つは性質が異なります。色持ちは商品間の幅が17.3ptと比較的小さくカテゴリ全体で解けていない課題である一方、容器は59.0%から92.3%まで開いており設計次第で解ける課題です(全12,521件の観点言及, TrendViewer調べ)。なお本記事の数値はレビューでの評価の集計であり、化粧品の効果効能を示すものではありません。

※本記事内の商品リンクにはアフィリエイト広告(楽天アフィリエイト等)を含みます。掲載データの集計・分析はリンクの有無と独立に行っています。

対象 リップ(楽天30・Amazon28=計58商品)レビュー言及 12,521件観点 10観点出所 TrendViewer(HALDATA)

レビュー分析した主な商品

この記事の元データです。
本記事は TrendViewer の公開レビュー分析をもとに自動生成しています。
分析ダッシュボードを見る →

結論(要点)

  • 最大の失点源=色持ちの持続時間(好評71.4%・不満18.5%・言及895件)。不満率18.5%は10観点で最高です。商品間の幅は63.9%〜81.2%で17.3ptと比較的小さく、特定商品ではなくカテゴリ共通の課題である可能性が高い数字です(3商品ベース, TrendViewer調べ)。
  • 容器の使いやすさ(69.4%・不満16.9%・言及278件)が2番目の不満率。ただし商品間の幅は59.0%〜92.3%と33.3ptあり、設計で解決できる課題です。
  • 保湿力82.5%・使用感84.0%は飽和(言及はそれぞれ3,032件・2,815件で1位・2位)。最も語られる2観点で既に8割を超えており、ここを伸ばしても差はつきません。
  • 香りの好みと強さは好評71.7%だが不満はわずか6.2%(言及1,517件)。中立が22.1%を占め、好みの記述として現れる観点です。低い好評率を弱点と読むと判断を誤ります。
  • ギフトとしての満足度が最下位(67.7%・不満12.3%・言及579件)。言及量は中位で、贈答需要が実在するにもかかわらず満足度が最も低い観点です。

1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?

9観点を好評率順に並べました。最も高い使用感の快適さが84.0%、最も低いギフトとしての満足度が67.7%で、とくに大きな段差はなく緩やかに下がります。

好評率
不満の声
使用感の快適さ
84.0%
239
保湿力の高さ
82.5%
243
発色の鮮やかさ
79.2%
136
ブランドの信頼性
77.3%
22
色の肌馴染みの良さ
73.3%
90
香りの好みと強さ
71.7%
94
色持ちの持続時間
71.4%
166
容器の使いやすさ
69.4%
47
ギフトとしての満足度
67.7%
71

とくに注目すべき2観点

ギフトとしての満足度
67.7% 好評率 最下位
不満の声 71件 / 言及 579件
保湿力の高さ
243 不満の声 最多
不満率 8.0% / 言及 3,032件

率だけを見ると読み違えます。不満率が最も高いのは色持ちの持続時間(18.5%)ですが、言及は895件で、不満の声は166件。実際に最も多くの不満が集まっているのは保湿力の高さで、243件です。

N=11,961件の観点言及、TrendViewer調べ。
※「不満の声」は各観点の言及数×不満率で算出した概数です。

観点好評率不満率言及数市場の状態
使用感の快適さ84.0%8.5%2,815飽和(王道価値)
保湿力の高さ82.5%8.0%3,032飽和(王道価値)
発色の鮮やかさ79.2%9.6%1,415差別化余地あり
ブランドの信頼性77.3%3.4%647差別化余地あり
色の肌馴染みの良さ73.3%11.5%783差別化余地あり
香りの好みと強さ71.7%6.2%1,517差別化余地あり
色持ちの持続時間71.4%18.5%895差別化余地あり
容器の使いやすさ69.4%16.9%278差別化余地あり
ギフトとしての満足度67.7%12.3%579差別化余地あり

2. どの商品が、どの観点で強い? — 個別商品×観点の独自性

観点別好評率のカテゴリ平均との差(リフト, %pt)。「強み/弱み」タグは言及n≥50の観点のみ(出典: TrendViewer)。

リップ 1212040001(楽天 laneige-r)楽天
リップ 1212040001(楽天 laneige-r)
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※価格・レビュー件数は2026年8月の分析時点の取得値で、これより前に取得された価格も含まれます。その後の変動は反映されないため、購入時は販売ページの表示をご確認ください。

観点言及4,309件でカテゴリ最大(全体の34%)。掲載9観点中6観点で平均超です。色持ちの持続時間81.2%(+9.8pt・言及186件)が目立ちます。カテゴリの色持ちは好評71.4%・不満18.5%で不満率トップの観点ですから、そこで9.8pt上回っている点は差別化として意味があります。保湿力83.5%(+1.0pt・言及1,531件)・使用感86.1%(+2.1pt・言及1,069件)も平均超で、最も語られる2観点で安定しています。一方で容器の使いやすさ59.0%(−10.4pt・不満21.7%・言及83件)は58商品で最も低い水準でした。ブランドの信頼性72.6%(−4.7pt)も下振れています。中身の評価が高い商品が、容器だけで大きく落としているという構図で、しかもカテゴリ最大の言及量を持つ商品がこれである以上、容器の評価69.4%はこの商品に強く引かれた数字です。

観点好評率不満率言及数対カテゴリ差
保湿力の高さ83.5%6.5%1,531+1.0pt
使用感の快適さ86.1%7.9%1,069+2.1pt
香りの好みと強さ72.1%4.6%1,051+0.4pt
色持ちの持続時間81.2%7.0%186+9.8pt 強み
ブランドの信頼性72.6%2.4%124-4.7pt
ギフトとしての満足度73.5%3.5%113+5.8pt
容器の使いやすさ59.0%21.7%83-10.4pt 弱み
リップ 88565-1(楽天 maccosmetics)楽天
リップ 88565-1(楽天 maccosmetics)
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観点言及1,928件で2番目の規模。掲載9観点中7観点で平均を下回りました。ブランドの信頼性67.1%(−10.2pt)・香りの好みと強さ60.8%(−10.9pt・不満16.7%)・色持ちの持続時間63.9%(−7.5pt・不満24.1%)が深い下振れです。色持ちの不満率24.1%はカテゴリ平均18.5%を5.6pt上回ります。一方で容器の使いやすさ92.3%(+22.9pt・不満0.0%・言及26件)は58商品で最高値でした。保湿力82.8%(+0.3pt)も平均並みを維持しています。興味深いのは、この商品と laneige 1212040001 が容器で33.3pt色持ちで17.3ptと正反対の結果になっている点です。¥4,400と¥2,365という価格差がありながら、優劣が観点ごとに入れ替わっており、価格帯で品質を説明できないことを示しています。

観点好評率不満率言及数対カテゴリ差
発色の鮮やかさ78.1%10.7%549-1.1pt
使用感の快適さ83.5%9.6%363-0.5pt
色の肌馴染みの良さ72.3%11.3%336-1.0pt
保湿力の高さ82.8%10.7%169+0.3pt
ブランドの信頼性67.1%3.5%143-10.2pt 弱み
色持ちの持続時間63.9%24.1%133-7.5pt
香りの好みと強さ60.8%16.7%120-10.9pt 弱み
ギフトとしての満足度67.4%15.7%89-0.3pt
リップ 405829(楽天 rakuten24)楽天
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観点言及1,116件で3番目の規模。掲載7観点中3観点で平均超です。価格の妥当性80.9%(+5.5pt・不満2.8%)ブランドの信頼性84.2%(+6.9pt・不満0.0%)が高く、¥1,540という価格に対する納得感が明確に出ています。一方で使用感の快適さ72.0%(−12.0pt・不満21.5%)保湿力の高さ71.8%(−10.7pt・不満21.2%)が深く下振れました。この2観点はカテゴリの言及量1位・2位であり、最も語られる観点で落としていることになります。色持ちの持続時間も66.9%(−4.5pt・不満27.2%)で、不満率は掲載商品で最高でした。価格と信用で選ばれているが、使ったときの評価で失点している構図です。

観点好評率不満率言及数対カテゴリ差
発色の鮮やかさ78.4%8.5%282-0.8pt
色持ちの持続時間66.9%27.2%239-4.5pt
色の肌馴染みの良さ75.6%9.8%205+2.3pt
使用感の快適さ72.0%21.5%107-12.0pt 弱み
保湿力の高さ71.8%21.2%85-10.7pt 弱み
ブランドの信頼性84.2%0.0%57+6.9pt
📊
レビュー解析ツール TV Analytics購入者レビューを観点別に解析し、御社の商品の強みと弱点を定量化するBtoBツールです。
リップ 3090-01(楽天 fancl-shop)楽天
リップ 3090-01(楽天 fancl-shop)
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掲載4観点すべて(N≥50基準)で平均超(観点言及725件)。香りの好みと強さ87.5%(+15.8pt・不満3.4%・言及88件)が際立ちます。カテゴリの同観点は71.7%ですから、15.8ptの差は10観点で最大級の伸び幅です。ブランドの信頼性85.8%(+8.5pt)・使用感の快適さ88.8%(+4.8pt・言及224件)も高水準。保湿力81.9%(−0.6pt・言及237件)は実質平均並みです。特筆すべきは¥990という最安値帯でこの結果を出している点で、「安いから中身が落ちる」という構図がこのカテゴリで成立していないことを示します。なお言及N≥25まで基準を緩めると容器の使いやすさ91.2%(+21.8pt・言及34件)も確認でき、容器と香りという使用感の周辺要素で強い特徴が一貫しています。

観点好評率不満率言及数対カテゴリ差
保湿力の高さ81.9%11.0%237-0.6pt
使用感の快適さ88.8%6.7%224+4.8pt
ブランドの信頼性85.8%4.7%106+8.5pt 強み
香りの好みと強さ87.5%3.4%88+15.8pt 強み

3. なぜ買うのか? — 購入理由(悩み・ジョブ)と、誰が・どこで・いつ

「満たされたか」は、その観点の好評率が記事内の中央値以上かどうかで機械的に判定しています。

なぜ買うのか — 購入理由(悩み・ジョブ)★核心

買う理由関わる観点満たされたか事業者への示唆
つけた色が長くもってほしい色持ちの持続時間満たされず商品間の幅が小さいということは、特定商品の問題ではなくカテゴリ共通の未解決課題だということです。しかも高価格帯(¥4,400)でも不満24.1%が出ている以上、原価を上げれば解けるという性質でもありません。逆に言えば、色持ちで安定して80%台を出せる商品は、このカテゴリで数少ない本物の差別化を持てることになります。laneige 1212040001 の81.2%(+9.8pt)は、それが可能であることを示す実例です。
唇の乾燥を防ぎたい使用感の快適さ/保湿力の高さ満たされた最も語られる2観点が、すでに8割を超えて飽和しています。つまり「保湿力が高い」という訴求は、購入者にとって差を生む情報ではありません。ただし例外があります。rakuten24 405829 は保湿力71.8%(−10.7pt・不満21.2%)と大きく落としており、飽和した観点だからこそ下回ったときの失点が大きい。攻めの投資対象ではなく、下限管理の対象として扱うべき観点です。
香りが好みかどうかで決めたい香りの好みと強さ満たされず好評率だけを見ると低い観点に見えますが、不満6.2%は10観点で最も低い水準です。中立22.1%が示すとおり、これは失点ではなく「好みの記述」として現れています。一方で商品間26.7ptという幅は、香りが実際の選択を左右していることを示唆します。リップは口元につけるため香りが直接感じられる商材であり、訴求としては有効だが、不満対策としての優先度は低い——この切り分けができていないと、投資先を誤ります。
人に贈りたいギフトとしての満足度満たされず言及579件という規模で贈答需要が確認できるにもかかわらず、満足度が10観点で最も低いという状態です。しかも商品間の幅が12.8ptと小さく、特定商品の問題ではありません。リップは色の好みが強く出る商材のため、贈る側が選びきれないという構造的な難しさがあります。包装・色選びの手引き・交換対応といった商品そのもの以外の設計で解ける余地が残っている領域です。

「満たされたか」は、その観点の好評率が記事内の中央値以上かどうかで機械的に判定しています。数値は「1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?」を参照。

動機の核:このカテゴリは明確な空白がない代わりに、明確な差別化もない状態にあります。10観点すべてが67.7%〜84.0%に収まり、最も語られる保湿力・使用感は8割超で飽和。失点しているのは色持ち(不満18.5%)と容器(不満16.9%)の2観点だけです。しかもこの2つは性質が正反対で、色持ちは商品間17.3ptと差がつきにくいカテゴリ共通課題、容器は33.3ptと設計次第で解ける課題です。投資の優先順位を決めるうえで、この違いを混同しないことが要点になります。

誰が・どこで・いつ(who / where / when)

文脈示唆
誰が(who)ギフトとしての満足度が言及579件を集めており、本人以外のための購入が一定量あることが確認できます(58商品ベース)。リップは色の好みが強く出るため、贈る側は選択の難易度が高い。にもかかわらず満足度が10観点で最下位という状態は、贈答需要が受け止められていないことを意味します。色選びの手引きや交換対応は商品開発を伴わない打ち手です。
どこで(where)容器の使いやすさが言及278件と最小ながら不満16.9%を集めています。商品間の幅は59.0%〜92.3%で33.3pt(3商品ベース)。容器は持ち歩いて外出先で使う場面の評価です。言及数が少ないのは関心が低いからではなく、不便を感じた人だけが書くためと読むのが妥当です。実際、最高値92.3%(不満0.0%)の商品が存在する以上、解決可能な課題です。
いつ(when)色持ちの持続時間は不満18.5%で10観点の最高。掲載商品では不満24.1%〜27.2%に達するものもあります(言及895件)。評価が決まるのは塗った瞬間ではなく、数時間後です。店頭のテスターでは判断できない項目であり、購入前に確認する手段がありません。実測に基づく持続時間の目安を示すことは、この情報の非対称を埋める数少ない手段になります。

※購入動機フラグ付きレビューの本文(なぜ)とW抽出に基づく。レビュー原文は掲載していません。

4. N1分析 — 「実在する1人(N1)」と拡販の優先順位

観点別 N1ペルソナ(制約→成立→便益→独自性)

塗り直しの回数を減らしたい人
書かれていないこと
外出中に何度も塗り直す余裕がない。店頭では色持ちを確かめられない
欲しいもの
色持ちの好評率が80%を超える商品なら、カテゴリ平均を10pt近く上回り、塗り直し頻度が下がる可能性が高い
持ち歩いて外出先で使う人
書かれていないこと
片手で開けたい、キャップが緩んで鞄の中で汚れるのは避けたい。使ってみるまで分からない
欲しいもの
容器の評価が90%前後の商品なら、日常の扱いで不便を感じる確率が低い
香りに敏感で、口元の匂いが気になる人
書かれていないこと
口元につけるため香りが直接感じられる。合わないと使い続けられない
欲しいもの
香りの評価が85%を超える商品なら、期待とのずれが起きにくい
人への贈り物として選ぶ人
書かれていないこと
相手の好みの色が分からない。外すと使ってもらえない
欲しいもの
ギフト満足度が平均を上回る商品なら、贈答用途で外す確率が下がる

拡販に効くN1の優先順位

優先N1関心(言及)勝ち筋
1塗り直しを減らしたい人色持ちの持続時間 言及895件・不満18.5%(10観点最高)実測に基づく持続時間の目安を条件付きで示す(飲食後・マスク着用時など)。店頭のテスターでは確認できない項目で、購入前に判断する手段が市場に存在しない。商品間の幅が17.3ptと小さい=まだ誰も解いていない領域
2持ち歩いて使う人容器の使いやすさ 言及278件・不満16.9%・商品間33.3pt容器設計を見直す。最高値92.3%と最低値59.0%が同一カテゴリに共存しており、設計判断の差であることが明白。言及数は小さいが、不便を感じた人だけが書いている点に注意
3贈り物として選ぶ人ギフトとしての満足度 言及579件・好評67.7%(10観点最下位)商品以外の設計で解く。包装、色選びの手引き、色違いへの交換対応。商品間の幅が12.8ptと小さく全商品が同じように伸び悩んでいる=手を付けている企業がない
4香りを重視する人香りの好みと強さ 言及1,517件・商品間26.7pt(10観点最大)訴求として使う(不満対策ではない)。不満はわずか6.2%で失点していないが、商品間の幅は最大。選ばれる理由にはなるが、直すべき課題ではない。この切り分けを誤ると投資先を間違える
5乾燥が気になる人保湿力の高さ 言及3,032件(1位)・好評82.5%・不満8.0%守りの投資。最も語られる観点だが既に飽和。ただし下回ったときの失点は大きく、掲載商品では71.8%まで落ちた例がある。下限管理の対象
事業者への結論:リップ市場は10観点すべてが67.7%〜84.0%という狭い幅に収まった、平坦なカテゴリです。他カテゴリのように「1観点だけが50%を割る」という分かりやすい空白がありません。だからこそ、投資の優先順位を数字の高低ではなく不満率と商品間の幅の組み合わせで判断する必要があります。不満率が高いのは色持ちと容器の2観点だけですが、両者の性質は正反対です。色持ちは商品間17.3ptと差がつきにくく、¥4,400の商品でも不満24.1%が出ている——原価では解けないカテゴリ共通の課題です。一方の容器は59.0%〜92.3%と33.3pt開いており、最高値の商品は不満0.0%を達成しています——設計判断だけで解ける課題です。さらに注意すべきは香りの扱いです。好評71.7%と数字は低いものの不満は6.2%と10観点で最低で、中立22.1%が示すとおり好みの記述として現れています。好評率の低さを弱点と読むと、直す必要のないものに投資してしまう。このカテゴリで最も起きやすい誤診です。

5. どこに機会があるか — 語られる量 × 満たされ方

観点を「どれだけ語られているか」と「満たされているか」で置くと、打ち手の優先度が位置で分かります。

観点を「どれだけ語られているか」と「満たされているか」で置くと、打ち手の優先度が位置で分かります。右下にある香りの好みと強さ・色持ちの持続時間が、最も損をしている場所です。

評価が高い ↑
潜在便益
あまり語られないが、評価は高い
王道価値
よく語られ、評価も高い
空白
語られず、評価も低い
最優先
よく語られるのに、評価が低い
使用感の快適さ 84.0%
保湿力の高さ 82.5%
発色の鮮やかさ 79.2%
ブランドの信頼性 77.3%
色の肌馴染みの良さ 73.3%
香りの好みと強さ 71.7%
色持ちの持続時間 71.4%
容器の使いやすさ 69.4%
ギフトとしての満足度 67.7%
あまり語られない(278件)よく語られる(3,032件)→

香りの好みと強さは1,517件と多く語られながら、好評率71.7%にとどまります。関心が集まっている場所で落としているため、ここを直したときの影響が最も大きくなります。

左下は語られる量が少ない観点です。買う前に語りようがない要素はここに落ちます。量が小さいことを「関心が低い」と読むと判断を誤ります。

境界線は各軸の中央値。数値は「1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?」と同じ出典(TrendViewer)。

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6. 楽天 vs Amazon — チャネル別のレビュー評価差

楽天30商品(観点言及11,769件)とAmazon28商品(同752件)の比較です。

楽天30商品(観点言及11,769件)とAmazon28商品(同752件)の比較です。Amazon側の観点言及は楽天の約6.4%しかなく、統計的な安定性は劣ります。そのため以下はAmazon側の言及が100件以上の観点に限って掲載し、参考値として扱ってください。その範囲では使用感の快適さで−15pt、保湿力の高さで−8ptとAmazon側が下回りました。ただし掲載できたのは2観点のみで、チャネル間の傾向を論じるには材料が不足しています。因果ではなく相関として、参考程度に留めてください。

観点Amazon楽天差(A−R)
使用感の快適さ70%85%-15pt
保湿力の高さ75%83%-8pt
⚠ 交絡注意:チャネル差は商品構成・客層・レビュー文化の違いを含む相関であり、品質差を断定するものではありません。
 Amazon楽天
商品数28商品30商品
観点言及数752件11,769件

7. データの定義

用語定義
好評率(positive_rate)その観点に言及したレビュー文のうち、肯定的な評価だったものの割合。AIが観点別にレビュー文を分類し、文単位で判定しています。商品の総合星評価とは別物です。
不満率(negative_rate)同じ観点の言及のうち否定的だった割合。好評率+不満率+中立率=100%になります。本カテゴリでは中立率の高い観点(香りの好みと強さ22.1%)があるため、好評率の低さを不満と同一視できません。
言及数(N)その観点に触れたレビュー文の数。商品数でもレビュー件数でもなく、文単位の集計です。
リフト(lift)その商品の観点別好評率から、カテゴリ全体の好評率を引いた差(ポイント)。プラスなら平均超です。本記事では言及N≥50の観点のみ掲載しています。
商品間の幅その観点で言及N≥50が確保できた商品のうち、最高値と最低値の差(ポイント)。差別化の余地がどれだけ残っているかの目安として用いています。
動機フラグレビュー文のうち、購入理由・使用場面に言及していると判定されたもの。「なぜ買ったか」を読み取る際の絞り込みに使っています。
データの鮮度TrendViewerは各商品のデータを約30日周期で更新しているため、データの実効的な鮮度は最大で約29日前になります。
表示上の注意本記事の数値はレビューでの評価を集計したものであり、化粧品の効果効能を示すものではありません。
上位N商品ベース個別商品の章は、レビュー蓄積量の大きい商品から抽出しています。カテゴリ全体の集計は収録58商品すべてを対象としています。商品別の観点は言及N≥50を基準に掲載し、N≥25まで緩めた場合は本文でその旨を明記しています。

8. よくある質問

TrendViewer(HALDATA)/楽天市場・Amazon.co.jpのリップ商品レビュー 計58商品・観点言及1…
Q. リップのレビューで最も不満が多い観点は何ですか?
A. 色持ちの持続時間です。好評71.4%・不満18.5%で、10観点中で不満率が最も高い観点でした(言及895件・全12,521件の観点言及, TrendViewer調べ)。特徴的なのは商品間の幅が63.9%〜81.2%と17.3ptにとどまる点で、特定商品の問題ではなくカテゴリ共通の課題である可能性が高い数字です。実際、¥4,400の商品でも不満24.1%が出ています。
Q. 香りの好評率71.7%は、評価が低いということですか?
A. いいえ。香りの好みと強さは不満率がわずか6.2%で、10観点の中で最も低い水準です(言及1,517件・中立22.1%)。つまり大半は失点ではなく「好みの記述」として現れています。一方で商品間の幅は60.8%〜87.5%と26.7ptあり、10観点で最も開いています。選ばれる理由にはなりますが、直すべき課題ではありません。この切り分けを誤ると投資先を間違えます。
Q. 価格が高いほど品質は良いのですか?
A. データ上はそうなっていません。¥4,400の商品は容器の使いやすさで92.3%(平均+22.9pt・不満0.0%)と最高値を取る一方、掲載9観点中7観点で平均を下回りました(色持ち63.9%・香り60.8%・ブランド信頼性67.1%)。逆に¥990の商品は掲載4観点すべてで平均超です。価格が4倍以上違っても観点ごとに優劣が入れ替わっており、価格から品質を推測できない状態になっています。
Q. 容器の言及は278件と少ないですが、重要ですか?
A. 言及数の小ささを重要度の低さと読むのは危険です。不満率16.9%は10観点で2番目に高く、商品間の幅は59.0%〜92.3%と33.3ptあります。最高値の商品は不満0.0%、最低値の商品は不満21.7%で、同一カテゴリでこれだけ開くのは設計判断の差と考えるのが妥当です。言及が少ないのは関心が低いからではなく、不便を感じた人だけが書いているためと読めます。
Q. この分析はどのデータに基づいていますか?
A. 楽天市場・Amazon.co.jpに投稿されたリップ商品のレビューを、TrendViewer(HALDATA)が10観点に分類し、観点ごとの好評率・不満率・言及数を集計したものです。対象は58商品(楽天30・Amazon28)、観点言及12,521件、2026年8月取得のデータセット(wldh-f5756468)です。レビュー本文は掲載せず、集計値と要約のみを扱っています。数値はレビューでの評価であり、化粧品の効果効能を示すものではありません。

TrendViewer(HALDATA)/楽天市場・Amazon.co.jpのリップ商品レビュー 計58商品・観点言及12,521件・2026年8月取得

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