満足は使用感の快適さに集まり、不満は色持ちの持続時間に集まっています。
59商品・レビュー 20,970件 を10観点で分解
リップのレビュー言及20,970件を観点別に解析すると、好評率は使用感の快適さ84.4%からギフトとしての満足度72.5%まで11.9ptと、10観点が狭い幅に収まっていました。極端な空白がないカテゴリです。その中で色持ちの持続時間(好評71.4%・不満20.3%・言及1,821件)と容器の使いやすさ(68.1%・不満19.9%・言及473件)の2観点だけが不満率で突出しています。しかもこの2つは性質が異なります。色持ちは商品間の幅が17.3ptと比較的小さくカテゴリ全体で解けていない課題である一方、容器は59.0%から92.3%まで開いており設計次第で解ける課題です(全20,970件の観点言及, TrendViewer調べ)。なお本記事の数値はレビューでの評価の集計であり、化粧品の効果効能を示すものではありません。
TrendViewerでレビュー分析した主な商品
本記事は TrendViewer の公開レビュー分析をもとに自動生成しています。
結論(要点)— TrendViewerのレビュー分析より
- 最大の失点源=色持ちの持続時間(好評71.4%・不満20.3%・言及1,821件)。不満率20.3%は10観点で最高です。商品間の幅は63.9%〜81.2%で17.3ptと比較的小さく、特定商品ではなくカテゴリ共通の課題である可能性が高い数字です(3商品ベース, TrendViewer調べ)。
- 容器の使いやすさ(68.1%・不満19.9%・言及473件)が2番目の不満率。ただし商品間の幅は59.0%〜92.3%と33.3ptあり、設計で解決できる課題です。
- 保湿力83.6%・使用感84.4%は飽和(言及はそれぞれ4,360件・4,414件で1位・2位)。最も語られる2観点で既に8割を超えており、ここを伸ばしても差はつきません。
- 香りの好みと強さは好評71.4%だが不満はわずか9.1%(言及1,799件)。中立が19.6%を占め、好みの記述として現れる観点です。低い好評率を弱点と読むと判断を誤ります。
- ギフトとしての満足度は好評72.5%で10観点中6位(不満4.3%・言及830件)。不満は少ない一方、中立が23.1%と10観点で最も多く、贈答需要が実在するのに満足しきれていない観点です。
1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?
10観点を好評率順に並べると、2番目と3番目の間で急に落ち込みます。上の2観点はすべて83.6%以上、下の8観点はすべて77.2%以下。その境目だけ6.4ポイントも離れています。
この落ち込みは偶然ではありません。他の隣り合う観点の差は、どこも2.5ポイント以内におさまっています。ここだけが6.4ポイントと、飛び抜けて離れています。
とくに注目すべき2観点
率だけを見ると読み違えます。不満率が最も高いのは色持ちの持続時間(20.3%)ですが、言及は1,821件で、不満の声は370件。実際に最も多くの不満が集まっているのは発色の鮮やかさで、443件です。
N=20,970件の観点言及、TrendViewer調べ。
※「不満の声」は各観点の言及数×不満率で算出した概数です。
| 観点 | 好評率 | 不満率 | 言及数 | 市場の状態 |
|---|---|---|---|---|
| 使用感の快適さ | 84.4% | 8.4% | 4,414 | 飽和(王道価値) |
| 保湿力の高さ | 83.6% | 7.8% | 4,360 | 飽和(王道価値) |
| 価格の妥当性 | 77.2% | 9.7% | 801 | 差別化余地あり |
| ブランドの信頼性 | 75.9% | 4.8% | 914 | 差別化余地あり |
| 発色の鮮やかさ | 73.5% | 13.5% | 3,280 | 差別化余地あり |
| ギフトとしての満足度 | 72.5% | 4.3% | 830 | 差別化余地あり |
| 香りの好みと強さ | 71.4% | 9.1% | 1,799 | 差別化余地あり |
| 色の肌馴染みの良さ | 68.9% | 10.9% | 2,278 | 差別化余地あり |
| 容器の使いやすさ | 68.1% | 19.9% | 473 | 差別化余地あり |
| 色持ちの持続時間 | 67.9% | 20.3% | 1,821 | 差別化余地あり |
購入者レビューを観点別の好評率・不満率に分解し、強みと「後から効く弱点」を数字で出します。
- 価格の妥当性は新しく入った商品の方が+8.4pt高い。既存商品の弱点になりつつある観点です。
- 容器の使いやすさは新しく入った商品の方が+6.9pt高い。既存商品の弱点になりつつある観点です。
2. 観点の注目度は1年でどう動いたか
レビューの投稿日から観点ごとの言及シェアを月次で並べ、2026-06〜2026-08(1,611件)と1年前の同じ時期(2025-06〜2025-08・968件)を比べました。同じ季節同士を比べるので、季節による増減は打ち消されます。10観点のうち、統計的に確かな差が出た5観点だけを載せています。
| 観点 | 1年前 | 直近 | 変化 | 向き |
|---|---|---|---|---|
| 発色の鮮やかさ | 4.3% | 20.3% | +6.2pt | 増えている |
| 色の肌馴染みの良さ | 6.9% | 11.9% | +5.0pt | 増えている |
| ギフトとしての満足度 | 4.7% | 2.6% | -2.0pt | 減っている |
| 香りの好みと強さ | 12.0% | 6.6% | -5.3pt | 減っている |
| 保湿力の高さ | 21.6% | 15.4% | -6.2pt | 減っている |
3. どの観点なら勝てる? — 商品間の差
観点によって商品間の差は大きく開きます。
観点によって商品間の差は大きく開きます。色持ちの持続時間は48.5ポイント(87.7% 対 39.2%)——作り込みで動かせる観点です。
横1本が1つの観点です。点は商品1つで、右にあるほどその観点の好評率が高い。濃い点=最も高い商品/薄い点=最も低い商品、縦線はカテゴリ平均です。点が広く散らばる観点は商品によって出来に差があり、固まっている観点はどの商品も同じ水準ということです。
最も高い商品と最も低い商品の好評率の開き(ポイント差)です。差が大きい観点=作り込みで勝てる余地があり、差が小さい観点は差別化しにくい(横並び)と読めます。
注意 — カテゴリ平均と実力がずれている観点
| 観点 | カテゴリ平均 | 比較商品の平均 | 差 | 総言及 |
|---|---|---|---|---|
| ブランドの信頼性 | 75.9% | 72.4% | +3.5pt | 914 |
| ギフトとしての満足度 | 72.5% | 70.1% | +2.4pt | 830 |
レビューが数件しかない小規模商品が「100%」を出してカテゴリ平均を動かしています。実際に比較できる商品で見た値が右の列です。
容器の使いやすさ は、言及50件以上ある商品が1つ以下のため商品間の比較を行っていません。
N=20,970件の観点言及・59商品、TrendViewer調べ。
※比較対象は、その観点で言及50件以上ある商品。※「差」は比較商品の最高と最低の開き。
※総言及100件未満の観点は「参考」と表示し、結論には用いていません。
掲載商品の詳細(クリックで開く)
リップ 1212040001(楽天 laneige-r)楽天 / 言及量カテゴリ最大 / ¥2,365・レビュー1,744件・星4.62
リップ 88565-1(楽天 maccosmetics)楽天 / 高価格帯・言及量2位 / ¥4,400・レビュー1,012件・星4.64
60284
4. なぜ買うのか? — 購入理由(悩み・ジョブ)と、誰が・どこで・いつ
※購入動機フラグ付きレビューの本文(なぜ)とW抽出に基づく。
なぜ買うのか — 購入理由(悩み・ジョブ)★核心
| 買う理由 | 関わる観点 | 満たされたか | 事業者への示唆 |
|---|---|---|---|
| つけた色が長くもってほしい | 色持ちの持続時間 | 満たされず | 商品間の幅が小さいということは、特定商品の問題ではなくカテゴリ共通の未解決課題だということです。しかも高価格帯(¥4,400)でも不満24.1%が出ている以上、原価を上げれば解けるという性質でもありません。逆に言えば、色持ちで安定して80%台を出せる商品は、このカテゴリで数少ない本物の差別化を持てることになります。laneige 1212040001 の81.2%(+9.8pt)は、それが可能であることを示す実例です。 |
| 唇の乾燥を防ぎたい | 保湿力の高さ/使用感の快適さ | 満たされた | 最も語られる2観点が、すでに8割を超えて飽和しています。つまり「保湿力が高い」という訴求は、購入者にとって差を生む情報ではありません。ただし例外があります。rakuten24 405829 は保湿力71.8%(−10.7pt・不満21.2%)と大きく落としており、飽和した観点だからこそ下回ったときの失点が大きい。攻めの投資対象ではなく、下限管理の対象として扱うべき観点です。 |
| 香りが好みかどうかで決めたい | 香りの好みと強さ | 満たされず | 好評率だけを見ると低い観点に見えますが、不満9.1%は10観点の中でも低い側(下から5番目)です。中立19.6%が示すとおり、これは失点ではなく「好みの記述」として現れています。一方で商品間29.6ptという幅は、香りが実際の選択を左右していることを示唆します。リップは口元につけるため香りが直接感じられる商材であり、訴求としては有効だが、不満対策としての優先度は低い——この切り分けができていないと、投資先を誤ります。 |
| 人に贈りたい | ギフトとしての満足度 | 満たされず | 言及830件という規模で贈答需要が確認できるにもかかわらず、中立が23.1%と10観点で最も多く、満足しきれていない状態です。しかも商品間の幅が21.5pt(言及50件以上の4商品)にとどまり、特定商品の問題ではありません。リップは色の好みが強く出る商材のため、贈る側が選びきれないという構造的な難しさがあります。包装・色選びの手引き・交換対応といった商品そのもの以外の設計で解ける余地が残っている領域です。 |
誰が・どこで・いつ(who / where / when)
| 軸 | 文脈 | 示唆 |
|---|---|---|
| 誰が(who) | ギフトとしての満足度が言及830件を集めており、本人以外のための購入が一定量あることが確認できます(59商品ベース)。 | リップは色の好みが強く出るため、贈る側は選択の難易度が高い。にもかかわらず中立が23.1%と10観点で最も多い(好評72.5%・6位)という状態は、贈答需要が受け止めきれていないことを意味します。色選びの手引きや交換対応は商品開発を伴わない打ち手です。 |
| どこで(where) | 容器の使いやすさが言及473件と最小ながら不満19.9%を集めています。商品間の幅は59.0%〜92.3%で33.3pt(3商品ベース)。 | 容器は持ち歩いて外出先で使う場面の評価です。言及数が少ないのは関心が低いからではなく、不便を感じた人だけが書くためと読むのが妥当です。実際、最高値92.3%(不満0.0%)の商品が存在する以上、解決可能な課題です。 |
| いつ(when) | 色持ちの持続時間は不満20.3%で10観点の最高。掲載商品では不満24.1%〜27.2%に達するものもあります(言及1,821件)。 | 評価が決まるのは塗った瞬間ではなく、数時間後です。店頭のテスターでは判断できない項目であり、購入前に確認する手段がありません。実測に基づく持続時間の目安を示すことは、この情報の非対称を埋める数少ない手段になります。 |
※購入動機フラグ付きレビューの本文(なぜ)とW抽出に基づく。レビュー原文は掲載していません。
5. N1分析 — 「実在する1人(N1)」と拡販の優先順位
観点別 N1ペルソナ(制約→便益)
- 書かれていないこと
- 外出中に何度も塗り直す余裕がない。店頭では色持ちを確かめられない
- 欲しいもの
- 色持ちの好評率が80%を超える商品なら、カテゴリ平均を10pt近く上回り、塗り直し頻度が下がる可能性が高い
- 書かれていないこと
- 片手で開けたい、キャップが緩んで鞄の中で汚れるのは避けたい。使ってみるまで分からない
- 欲しいもの
- 容器の評価が90%前後の商品なら、日常の扱いで不便を感じる確率が低い
- 書かれていないこと
- 口元につけるため香りが直接感じられる。合わないと使い続けられない
- 欲しいもの
- 香りの評価が85%を超える商品なら、期待とのずれが起きにくい
- 書かれていないこと
- 相手の好みの色が分からない。外すと使ってもらえない
- 欲しいもの
- ギフト満足度が平均を上回る商品なら、贈答用途で外す確率が下がる
拡販に効くN1の優先順位
| 優先 | N1 | 関心(言及) | 勝ち筋 |
|---|---|---|---|
| 1 | 塗り直しを減らしたい人 | 色持ちの持続時間 言及1,821件・不満20.3%(10観点最高) | 実測に基づく持続時間の目安を条件付きで示す(飲食後・マスク着用時など)。店頭のテスターでは確認できない項目で、購入前に判断する手段が市場に存在しない。商品間の幅が17.3ptと小さい=まだ誰も解いていない領域 |
| 2 | 持ち歩いて使う人 | 容器の使いやすさ 言及473件・不満19.9%・商品間33.3pt | 容器設計を見直す。最高値92.3%(不満0.0%)と最低値59.0%(不満21.7%)が同一カテゴリに共存しており、設計判断の差であることが明白。言及数は小さいが、不便を感じた人だけが書いている点に注意 |
| 3 | 贈り物として選ぶ人 | ギフトとしての満足度 言及830件・好評72.5%(10観点中6位・中立23.1%は最多) | 商品以外の設計で解く。包装、色選びの手引き、色違いへの交換対応。商品間の幅が21.5pt(言及50件以上の4商品)にとどまり全商品が同じように伸び悩んでいる=手を付けている企業がない |
| 4 | 香りを重視する人 | 香りの好みと強さ 言及1,799件・商品間29.6pt(言及50件以上の4商品) | 訴求として使う(不満対策ではない)。不満はわずか9.1%で失点していないが、商品間の幅は最大。選ばれる理由にはなるが、直すべき課題ではない。この切り分けを誤ると投資先を間違える |
| 5 | 乾燥が気になる人 | 保湿力の高さ 言及4,360件(1位)・好評83.6%・不満7.8% | 守りの投資。最も語られる観点だが既に飽和。ただし下回ったときの失点は大きく、掲載商品では71.8%(−10.7pt・不満21.2%)まで落ちた例がある。下限管理の対象 |
6. どこに機会があるか — 語られる量 × 満たされ方
観点を「どれだけ語られているか」と「満たされているか」で置くと、打ち手の優先度が位置で分かります。
観点を「どれだけ語られているか」と「満たされているか」で置くと、打ち手の優先度が位置で分かります。右下にある色の肌馴染みの良さ・色持ちの持続時間が、最も損をしている場所です。
あまり語られないが、評価は高い
よく語られ、評価も高い
語られず、評価も低い
よく語られるのに、評価が低い
色の肌馴染みの良さは2,278件と多く語られながら、好評率68.9%にとどまります。関心が集まっている場所で落としているため、ここを直したときの影響が最も大きくなります。
左下は語られる量が少ない観点です。買う前に語りようがない要素はここに落ちます。量が小さいことを「関心が低い」と読むと判断を誤ります。
境界線は各軸の中央値。数値は「1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?」と同じ出典(TrendViewer)。
7. 楽天 vs Amazon — チャネル別のレビュー評価差
Amazonはブランドの信頼性の好評率がやや高く、楽天は発色の鮮やかさ・色持ちの持続時間がやや高い傾向(各観点n≥50、…
Amazonはブランドの信頼性の好評率がやや高く、楽天は発色の鮮やかさ・色持ちの持続時間がやや高い傾向(各観点n≥50、TrendViewer調べ)。差が最も大きいのは容器の使いやすさで8.8ポイント、楽天のほうが高い。
差の絶対値が大きい順に並べています。差の向きは信頼できますが、幅そのものは収録商品数の偏りに左右されます。両モールの収録数はこの章の下の表を参照してください。
収録数は Amazon 30商品(観点別言及2,114件)/楽天 29商品(同18,856件)です(出典: TrendViewer)。
8. レビュー観点の推移と商品ラインナップの変遷
観測2点(2026-08〜2026-09)。
観測2点(2026-08〜2026-09)。最新ラインナップ59商品(Amazon 30/楽天 29)、レビュー言及20,970件。
観点別 好評率の推移
商品ラインナップの変遷
| 期間 | 新規参入 | 脱落 | 残存 |
|---|---|---|---|
| 2026-08→2026-09 | +32 | −31 | 27 |
全期間で一度でも上位入りした90商品のうち、全点残存は27商品。入替率は約70.0%。「脱落」は検索上位から外れたことを指し、廃番を意味しません。
入替の中身 — どんな商品が入り、何が残ったか
新規参入32商品・残存27商品・脱落31商品を観点別に比べました(2026-08→2026-09, TrendViewer調べ)。
① 棚はどう入れ替わったか
② どの観点で差がついたか(3群の好評率)
③ 参入組と脱落組はどこに位置するか
縦軸は最も語られる観点「保湿力の高さ」、横軸は3群の差が最も大きい観点「価格の妥当性」。右下は「価格の妥当性で評価される一方保湿力の高さが弱い」領域です(出典: TrendViewer)。
④ 入替の主戦場はどちらのモールか
⑤ 3群の商品数とモール構成
| 新規参入 | 残存 | 脱落 | |
|---|---|---|---|
| 商品数 | 32 | 27 | 31 |
| 掲載モール(Amazon/楽天) | 14 / 18 | 16 / 11 | 12 / 19 |
価格・レビュー件数・星評価は掲載していません。TrendViewerがこれらを商品登録時の値のまま更新しないため、時点比較にも群間比較にも使えないと判断したためです(2026-08-10)。
⑥ 何が語られているか(言及構成比の違い)
| 観点 | 新規参入 | 残存 | 差 |
|---|---|---|---|
| 発色の鮮やかさ | 19.8% | 12.2% | +7.6pt |
| 色の肌馴染みの良さ | 13.5% | 8.7% | +4.8pt |
| ギフトとしての満足度 | 5.4% | 2.7% | +2.7pt |
| 色持ちの持続時間 | 9.3% | 8.2% | +1.1pt |
| 容器の使いやすさ | 2.4% | 2.1% | +0.3pt |
| 価格の妥当性 | 3.8% | 3.9% | -0.1pt |
| ブランドの信頼性 | 4.3% | 4.4% | -0.1pt |
| 使用感の快適さ | 20.6% | 21.5% | -0.9pt |
| 香りの好みと強さ | 5.5% | 11.1% | -5.6pt |
| 保湿力の高さ | 15.5% | 25.2% | -9.7pt |
新しく入った商品では発色の鮮やかさがより多く語られ、保湿力の高さは相対的に語られていません。構成比はグループの大きさに依らないので、好評率より「関心の重心の違い」を素直に示します(出典: TrendViewer)。
⑦ 入ってきた商品の傾向
- 価格の妥当性は新規参入組が残存組を+8.4pt上回ります(参入81.8%(N=358) 対 残存73.4%(N=443))。
- 容器の使いやすさは新規参入組が残存組を+6.9pt上回ります(参入71.6%(N=229) 対 残存64.7%(N=244))。
- 発色の鮮やかさは新規参入組が残存組を6.6pt下回ります(参入70.7%(N=1,877) 対 残存77.3%(N=1,403))。
- 新規参入32商品のうち楽天が18商品(56%)で、残存27商品の楽天比率41%より高いです。入替は楽天側で強く起きています。
新規参入組と残存組はどちらも最新データ点の解析結果なので、この2群の比較は解析範囲の広さに左右されません。好評率は各群の商品を言及数で加重平均した値、対象は両群とも言及が50件以上ある観点です(出典: TrendViewer)。
⑧ 打ち手
- 価格の妥当性:あとから入ってきた商品の方が評価されている観点です。既存商品はここが相対的な弱点になりつつあるため、仕様の見直しか、すでに満たしているなら訴求の見直しが要ります。
- 容器の使いやすさ:あとから入ってきた商品の方が評価されている観点です。既存商品はここが相対的な弱点になりつつあるため、仕様の見直しか、すでに満たしているなら訴求の見直しが要ります。
- 発色の鮮やかさ:新しく入ってきた商品がまだ取れていない観点です。残存商品の防衛線であり、参入を検討する側から見れば差をつけやすい場所です。
- 入替が起きているのは主に楽天側です。楽天での検索順位とレビュー獲得が棚の出入りに直結するため、モールごとに施策を分けるのが有効です。
群間の差は相関であり因果ではありません。「この観点を直せば棚に残る」という因果を示すデータではなく、いま棚に入っている商品群と出ていった商品群の評価の違いを示すものです。
ここから読めること
- 新規参入組と脱落組の差が最も大きい観点は「価格の妥当性」で、好評率は新規81.8%(n=358)に対し脱落72.4%(n=170)、差は9.4pt(新規が高い)です(出所: TrendViewer)。
- 両月とも棚に残った残存組が新規参入組を最も上回る観点は「発色の鮮やかさ」(残存77.3% / n=1,403 対 新規70.7% / n=1,877、+6.6pt)。この観点の評価を確保できているかが、検索上位に留まる商品群の共通点です(相関であり因果ではありません/出所: TrendViewer)。
- モール構成では、新規参入32商品が Amazon 14 / 楽天 18、脱落31商品が Amazon 12 / 楽天 19 でした。残存27商品は Amazon 16 / 楽天 11 です(2026-08→2026-09, 出所: TrendViewer)。
9. データの定義
| 用語 | 定義 |
|---|---|
| 好評率(positive_rate) | その観点に言及したレビュー文のうち、肯定的な評価だったものの割合。AIが観点別にレビュー文を分類し、文単位で判定しています。商品の総合星評価とは別物です。 |
| 不満率(negative_rate) | 同じ観点の言及のうち否定的だった割合。好評率+不満率+中立率=100%になります。本カテゴリでは中立率の高い観点(ギフトとしての満足度23.1%・香りの好みと強さ19.6%など)があるため、好評率の低さを不満と同一視できません。 |
| 言及数(N) | その観点に触れたレビュー文の数。商品数でもレビュー件数でもなく、文単位の集計です。 |
| リフト(lift) | その商品の観点別好評率から、カテゴリ全体の好評率を引いた差(ポイント)。プラスなら平均超です。本記事では言及N≥50の観点のみ掲載しています。 |
| 商品間の幅 | その観点で言及N≥50が確保できた商品のうち、最高値と最低値の差(ポイント)。差別化の余地がどれだけ残っているかの目安として用いています。 |
| 動機フラグ | レビュー文のうち、購入理由・使用場面に言及していると判定されたもの。「なぜ買ったか」を読み取る際の絞り込みに使っています。 |
| データの鮮度 | TrendViewerは各商品を約30日周期でクロールしているため、データの実効的な鮮度は最大で約29日前になります。 |
| 表示上の注意 | 本記事の数値はレビューでの評価を集計したものであり、化粧品の効果効能を示すものではありません。 |
| 上位N商品ベース | 個別商品の章は、レビュー蓄積量の大きい商品から抽出しています。カテゴリ全体の集計は収録59商品すべてを対象としています。商品別の観点は言及N≥50を基準に掲載し、N≥25まで緩めた場合は本文でその旨を明記しています。 |
10. よくある質問
TrendViewer(HALDATA)/楽天市場・Amazon.co.jpのリップ商品レビュー 計59商品・観点言及2…
- Q. リップのレビューで最も不満が多い観点は何ですか?
- A. 色持ちの持続時間です。好評71.4%・不満20.3%で、10観点中で不満率が最も高い観点でした(言及1,821件・全20,970件の観点言及, TrendViewer調べ)。特徴的なのは商品間の幅が63.9%〜81.2%と17.3ptにとどまる点で、特定商品の問題ではなくカテゴリ共通の課題である可能性が高い数字です。実際、¥4,400の商品でも不満24.1%が出ています。
- Q. 香りの好評率71.4%は、評価が低いということですか?
- A. いいえ。香りの好みと強さは不満率がわずか9.1%で、10観点の中でも低い側(下から5番目)です(言及1,799件・中立19.6%)。つまり大半は失点ではなく「好みの記述」として現れています。一方で商品間の幅は60.6%〜90.2%と29.6ptあり、10観点で最も開いています。選ばれる理由にはなりますが、直すべき課題ではありません。この切り分けを誤ると投資先を間違えます。
- Q. 価格が高いほど品質は良いのですか?
- A. データ上はそうなっていません。¥4,400の商品は容器の使いやすさで92.3%(平均+22.9pt・不満0.0%)と最高値を取る一方、掲載9観点中7観点で平均を下回りました(色持ち63.9%・香り60.8%・ブランド信頼性67.1%)。逆に¥990の商品は掲載4観点すべてで平均超です。価格が4倍以上違っても観点ごとに優劣が入れ替わっており、価格から品質を推測できない状態になっています。
- Q. 容器の言及は473件と少ないですが、重要ですか?
- A. 言及数の小ささを重要度の低さと読むのは危険です。不満率19.9%は10観点で2番目に高く、商品間の幅は59.0%〜92.3%と33.3ptあります。最高値の商品は不満0.0%、最低値の商品は不満21.7%で、同一カテゴリでこれだけ開くのは設計判断の差と考えるのが妥当です。言及が少ないのは関心が低いからではなく、不便を感じた人だけが書いているためと読めます。
- Q. この分析はどのデータに基づいていますか?
- A. 楽天市場・Amazon.co.jpに投稿されたリップ商品のレビューを、TrendViewer(HALDATA)が10観点に分類し、観点ごとの好評率・不満率・言及数を集計したものです。対象は59商品(楽天29・Amazon30)、観点言及20,970件、2026年9月取得のデータセット(wldh-e3c73228)です。レビュー本文は掲載せず、集計値と要約のみを扱っています。数値はレビューでの評価であり、化粧品の効果効能を示すものではありません。
TrendViewer(HALDATA)/楽天市場・Amazon.co.jpのリップ商品レビュー 計59商品・観点言及20,970件・2026年9月取得
※本記事内の商品リンクにはアフィリエイト広告(楽天アフィリエイト等)を含みます。掲載データの集計・分析はリンクの有無と独立に行っています。
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