歯磨き粉は買う理由の「ホワイトニング」が最下位 — レビュー5,719件の観点分析【2026年】

事業者向け | 市場・レビュー分析レポート

満足は口臭予防効果に集まり、不満はホワイトニング効果に集まっています。

満足が集まる
86.6%
口臭予防効果の好評率/N=357
不満が分かれる
56.6%
ホワイトニング効果の好評率/N=2,086

30商品・レビュー 5,719件 を10観点で分解

口臭予防効果86.6%
味の好み76.1%
ホワイトニング効果56.6%

歯磨き粉のレビュー言及5,719件を観点別に解析すると、好評率は口臭予防効果86.6%からホワイトニング効果56.6%まで30.0pt開いていました。注目すべきは、ホワイトニング効果が言及2,086件=全言及の36.5%で圧倒的な1位でありながら、好評率は10観点中の最下位・不満率14.1%も最上位だったことです。つまりこのカテゴリでは、最も多く語られる購入理由が、そのまま最大の不満源になっています。以下はTrendViewerが2026年8月に取得した楽天市場・Amazon.co.jp計60商品のレビューを、観点別に集計した中立分析です(好評率は言及文の肯定率であり、製品の効能を示すものではありません)。

※本記事内の商品リンクにはアフィリエイト広告(楽天アフィリエイト等)を含みます。掲載データの集計・分析はリンクの有無と独立に行っています。

対象 歯磨き粉(楽天30・Amazon30=計60商品)レビュー言及 5,719件観点 10観点出所 TrendViewer(HALDATA)

レビュー分析した主な商品

この記事の元データです。
本記事は TrendViewer の公開レビュー分析をもとに自動生成しています。
分析ダッシュボードを見る →

結論(要点)

  • ホワイトニング効果は言及2,086件(全体の36.5%)でカテゴリ最大の関心事だが、好評率56.6%・不満率14.1%はいずれも10観点中の最下位。買う理由と最大の不満が一致している。
  • 対照的に、口臭予防効果86.6%・使用後のさっぱり感84.2%・子供用との使い分け80.6%は8割超で飽和。ここは満たして当然の前提条件で、差別化の主軸にはならない。
  • ホワイトニングの不満は「効かない」より「実感できるまでの期間が読めない」に集中する。使用2週間前後で判断した記述が目立ち、期待値の設計が満足度を左右している。
  • フッ素濃度とむし歯予防効果はAmazon 87.5%(N=56)に対し楽天60.9%(N=46)で26.7pt差。価格と内容量のコスパは逆に楽天77.0%がAmazon 57.1%を19.9pt上回る。同じカテゴリでも購買文脈で評価軸が入れ替わる。
  • 投資対象は「ホワイトニング効果」一択。ただし処方の改良より先に、実感までの目安期間・対象となる着色の種類・併用条件の明示という説明設計に伸びしろがある。

1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?

10観点を好評率順に並べると、9番目と10番目の間で急に落ち込みます。上の9観点はすべて67.7%以上、下の1観点はすべて56.6%以下。その境目だけ11.1ポイントも離れています。

好評率が高いグループ(9観点)低いグループ(1観点)
好評率
不満の声
口臭予防効果
86.6%
15
使用後のさっぱり感
84.2%
69
子供用との使い分け
80.6%
4
研磨剤の有無とエナメルへの優しさ
78.8%
63
知覚過敏対応
77.0%
16
味の好み
76.1%
63
歯周病・歯肉ケア効果
75.9%
12
フッ素濃度とむし歯予防効果
75.0%
9
分かれ目
ここで 7.3ポイント落ちる
価格と内容量のコストパフォーマンス
67.7%
56
分かれ目
ここで 11.1ポイント落ちる
ホワイトニング効果
56.6%
294

この落ち込みは偶然ではありません。他の隣り合う観点の差は、どこも3.6ポイント以内におさまっています。ここだけが11.1ポイントと、飛び抜けて離れています。

とくに注目すべき2観点

ホワイトニング効果
56.6% 好評率 最下位
不満の声 294件 / 言及 2,086件
使用後のさっぱり感
69 不満の声 最多
不満率 7.4% / 言及 932件

率だけを見ると読み違えます。不満率が最も高いのはホワイトニング効果(14.1%)ですが、言及は2,086件で、不満の声は294件。実際に最も多くの不満が集まっているのは使用後のさっぱり感で、69件です。

N=5,719件の観点言及、TrendViewer調べ。
※「不満の声」は各観点の言及数×不満率で算出した概数です。

観点好評率不満率言及数市場の状態
口臭予防効果86.6%4.2%357飽和(王道価値)
使用後のさっぱり感84.2%7.4%932飽和(王道価値)
子供用との使い分け80.6%3.2%124飽和(王道価値)
研磨剤の有無とエナメルへの優しさ78.8%9.8%643差別化余地あり
知覚過敏対応77.0%11.5%139差別化余地あり
味の好み76.1%8.4%749差別化余地あり
歯周病・歯肉ケア効果75.9%10.3%116差別化余地あり
フッ素濃度とむし歯予防効果75.0%8.3%108差別化余地あり
価格と内容量のコストパフォーマンス67.7%12.0%465差別化余地あり
ホワイトニング効果56.6%14.1%2,086空白(不満集中)

2. どの観点なら勝てる? — 商品間の差

観点によって商品間の差は大きく開きます。価格と内容量のコストパフォーマンスは54.9ポイント(78.0% 対 23.1%)——作り込みで動かせる観点です。

比較対象 7商品(観点言及の 78.3%toothptoothsmpleB09RSWGJWFkiratoth
最も高い商品その他の商品最も低い商品カテゴリ平均
好評率(商品ごとの散らばり)この図の読み方
横1本が1つの観点です。点は商品1つで、右にあるほどその観点の好評率が高い。濃い点=最も高い商品/薄い点=最も低い商品、縦線はカテゴリ平均です。点が広く散らばる観点は商品によって出来に差があり、固まっている観点はどの商品も同じ水準ということです。
「差」とは
最も高い商品と最も低い商品の好評率の開き(ポイント差)です。差が大きい観点=作り込みで勝てる余地があり、差が小さい観点は差別化しにくい(横並び)と読めます。
口臭予防効果
12.8pt
使用後のさっぱり感
8.3pt
研磨剤の有無とエナメルへの優しさ
6.1pt
味の好み
25.3pt
価格と内容量のコストパフォーマンス
54.9pt
ホワイトニング効果
30.3pt

注意 — カテゴリ平均と実力がずれている観点

観点カテゴリ平均比較商品の平均総言及
口臭予防効果86.6%84.4%+2.2pt357

レビューが数件しかない小規模商品が「100%」を出してカテゴリ平均を動かしています。実際に比較できる商品で見た値が右の列です。

子供用との使い分け、知覚過敏対応、歯周病・歯肉ケア効果、フッ素濃度とむし歯予防効果 は、言及50件以上ある商品が1つ以下のため商品間の比較を行っていません。

N=5,719件の観点言及・60商品、TrendViewer調べ。
※比較対象は、その観点で言及50件以上ある商品。※「差」は比較商品の最高と最低の開き。
※総言及100件未満の観点は「参考」と表示し、結論には用いていません。

掲載商品の詳細(クリックで開く)

toothp

観点別の言及は計2,270件。価格と内容量のコストパフォーマンスがカテゴリ平均を上回る。

観点好評率不満率言及数対カテゴリ差
ホワイトニング効果56.0%14.6%1,001-0.6pt
使用後のさっぱり感83.4%9.3%313-0.8pt
研磨剤の有無とエナメルへの優しさ75.4%11.7%248-3.4pt
味の好み83.5%6.2%243+7.4pt
価格と内容量のコストパフォーマンス76.2%5.5%164+8.5pt 強み
toothsmple
toothsmple
toothsmple

観点別の言及は計762件。価格と内容量のコストパフォーマンスはカテゴリ平均を上回り、味の好みは下回る。

観点好評率不満率言及数対カテゴリ差
ホワイトニング効果52.1%13.7%313-4.5pt
研磨剤の有無とエナメルへの優しさ81.5%7.7%130+2.7pt
使用後のさっぱり感80.7%9.6%114-3.5pt
味の好み58.2%15.3%98-17.9pt 弱み
価格と内容量のコストパフォーマンス78.0%2.0%50+10.3pt 強み
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B09RSWGJWF
B09RSWGJWF
B09RSWGJWF

観点別の言及は計485件。ホワイトニング効果・口臭予防効果・価格と内容量のコストパフォーマンスがカテゴリ平均を下回る。

観点好評率不満率言及数対カテゴリ差
ホワイトニング効果42.3%26.0%123-14.3pt 弱み
使用後のさっぱり感82.9%7.7%117-1.3pt
味の好み72.5%11.0%91-3.6pt
口臭予防効果76.4%1.8%55-10.2pt 弱み
価格と内容量のコストパフォーマンス23.1%40.4%52-44.6pt 弱み
kiratoth

観点別の言及は計365件。口臭予防効果・研磨剤の有無とエナメルへの優しさがカテゴリ平均を上回る。

観点好評率不満率言及数対カテゴリ差
ホワイトニング効果50.8%11.7%120-5.8pt
使用後のさっぱり感89.0%2.2%91+4.8pt
味の好み82.5%3.5%57+6.4pt
口臭予防効果100.0%0.0%33※少数+13.4pt
研磨剤の有無とエナメルへの優しさ90.6%3.1%32※少数+11.8pt
toothmini
toothmini

観点別の言及は計253件。ホワイトニング効果・価格と内容量のコストパフォーマンスがカテゴリ平均を上回る。

観点好評率不満率言及数対カテゴリ差
ホワイトニング効果65.3%11.0%118+8.7pt 強み
研磨剤の有無とエナメルへの優しさ81.4%4.7%43※少数+2.6pt
使用後のさっぱり感87.9%6.1%33※少数+3.7pt
味の好み81.8%4.5%22※少数+5.7pt
価格と内容量のコストパフォーマンス84.6%7.7%13※少数+16.9pt

3. なぜ買うのか? — 購入理由(悩み・ジョブ)と、誰が・どこで・いつ

「満たされたか」は、その観点の好評率が記事内の中央値以上かどうかで機械的に判定しています。

なぜ買うのか — 購入理由(悩み・ジョブ)★核心

買う理由関わる観点満たされたか事業者への示唆
着色(コーヒー・茶・喫煙)を落として歯を白くしたい使用後のさっぱり感/ホワイトニング効果満たされずこのカテゴリの購入は「歯を磨くため」ではなく「すでに付いてしまった着色を落とすため」に起きています。日常品の買い替えではなく課題解決型の購入であり、期待値が最初から高い状態でスタートします。好評率56.6%はその高い期待値との差分として読むのが妥当です。
歯科医院のホワイトニングは高額・通院が負担なので代替したいホワイトニング効果満たされず比較対象が同カテゴリの他商品ではなく歯科処置である以上、商品ページで到達できる範囲を示さないと期待値の上振れは避けられません。「何日で・どの種類の着色に・どの程度」という3点の明示が、返品率ではなくレビュー評価を直接動かします。
口臭・ネバつきなど朝晩の不快感を解消したい口臭予防効果/使用後のさっぱり感満たされた効果の判定が「その場」でできる観点は8割超で安定し、判定に時間がかかる観点だけが崩れる——このカテゴリの評価構造はこの一点に集約されます。訴求設計では、即時に実感できる観点を入口に置き、時間のかかる観点は期間の目安とセットで語る構成が有効です。
研磨剤でエナメル質を削るのが不安・知覚過敏がある研磨剤の有無とエナメルへの優しさ/知覚過敏対応満たされた「白くしたい」と「削りたくない」は同一購入者のなかで両立しない要求です。ホワイトニングを強く訴求するほど研磨への不安が立ち上がる構造があり、研磨剤無配合/低研磨であることの明示は、ホワイトニング訴求とセットで初めて機能します
家族・子供と共用できるものを1本で済ませたい子供用との使い分け満たされた言及量が小さく好評率が高い観点は「該当する人には強く効いている」ニッチです。家族共用の可否を商品ページで明示している商品が少ない現状では、低コストで取れる差別化ポイントとして扱えます。

「満たされたか」は、その観点の好評率が記事内の中央値以上かどうかで機械的に判定しています。数値は「1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?」を参照。

動機の核:購入理由の核は「すでに付いた着色を、歯科に行かずに落としたい」。そしてその中心観点であるホワイトニング効果が好評56.6%・不満14.1%で10観点の最下位です。一方で、その場で判定できる口臭予防86.6%・さっぱり感84.2%は飽和しています。このカテゴリの勝敗は処方の優劣より、「実感までの時間」をどう設計し、どう伝えるかで決まっています

誰が・どこで・いつ(who / where / when)

文脈示唆
who(誰が)ホワイトニング観点の不満記述には30代〜70代以上まで幅広い年代が現れ、女性の記述が目立ちます。同一シリーズの詰め替え用(継続購入者中心)ではホワイトニング好評率が71.8%と本体版56.0%を15.8pt上回りました。評価を分けているのは年代や性別ではなく継続期間です。初回購入者と継続購入者でレビューの内容が変わる以上、初回同梱物・定期便の設計がそのままレビュー評価の設計になります。
when(いつ)不満記述には使用開始から1〜2週間で判断した内容が繰り返し現れます。逆に好評側には「使い続けると」という時間経過を前提にした記述が含まれます。判定タイミングの分布そのものが不満率を作っています。商品ページとパッケージで「変化が見え始める目安」を数字で示すこと、最初のレビュー依頼を短期で送らないことの2点は、処方を変えずに好評率を動かせる施策です。
where(どこで)楽天30商品・Amazon30商品。価格と内容量のコスパは楽天77.0%(N=265)に対しAmazon 57.1%(N=163)で19.9pt差、フッ素濃度とむし歯予防効果は逆にAmazon 87.5%(N=56)が楽天60.9%(N=46)を26.7pt上回りました。楽天は大容量・低単価の売れ筋が中心でコスパ評価が高く、Amazonは高単価品が含まれるためコスパで不利になる一方、成分表示(フッ素)への言及では評価が高い。同じ商品を両モールに出すなら、訴求文をモールごとに書き分ける根拠があるということです。
what(何を)同一シリーズ内でペースト56.0%・パウダーミニ63.8%・パウダー詰替71.8%と、剤形と購入段階でホワイトニング好評率が段階的に変化しました(n=989/116/71)。剤形は満足度に効く変数として扱えます。ただし詰替はサンプルが小さく継続購入者バイアスを含むため、断定はできません。剤形別のレビュー好評率を自社で継続計測すること自体が、競合が持っていない意思決定材料になります

※購入動機フラグ付きレビューの本文(なぜ)とW抽出に基づく。レビュー原文は掲載していません。

4. N1分析 — 「実在する1人(N1)」と拡販の優先順位

観点別 N1ペルソナ(制約→成立→便益→独自性)

コーヒー・茶の着色が落ちず、市販品を渡り歩いている人
書かれていないこと
毎日コーヒーや茶を飲む習慣は変えられない。歯科のホワイトニングは費用と通院が負担で選べない
欲しいもの
着色の種類と実感までの期間が事前に分かれば、期待外れによる離脱が減り、継続に入れる
知覚過敏があり、白くしたいが削るのは怖い人
書かれていないこと
研磨剤で歯がしみる経験がある。ホワイトニング訴求の強い商品ほど不安が強くなる
欲しいもの
研磨剤の有無と知覚過敏対応が同時に示されていれば、白さと安全性のトレードオフを自分で判断できる
口臭・朝のネバつきをその場で解消したい人
書かれていないこと
人と会う仕事で、効果の判定を待てない。すぐに実感できないものは使い続けない
欲しいもの
即時に判定できる観点で満足するため、継続率が高くリピートに入りやすい
家族・子供と1本で共用したい人
書かれていないこと
子供用と大人用を別に買うのは手間もコストもかかる。刺激や味が強いものは子供が嫌がる
欲しいもの
共用可否と味が明示されていれば1本で完結でき、買い足しの意思決定が単純になる
内容量あたりの単価で選び、まとめ買いしたい人
書かれていないこと
毎日使う消耗品なので単価が効く。高価格帯は継続できない
欲しいもの
内容量と単価が明示されていれば比較で選べる。楽天側のコスパ好評77.0%はこの層が支えている

拡販に効くN1の優先順位

優先N1関心(言及)勝ち筋
1位着色を落としたい人(ホワイトニング効果)2,086件・好評56.6%=言及量1位でありながら好評率は10観点中10位・不満率も1位言及量が2位の2.3倍あり、なおかつ最下位という唯一の観点。ここを1pt動かす価値がカテゴリで最も大きい。ただし不満の中身は「効かない」の断定ではなく「実感できているか分からない」という判定不能に寄っています。処方改良より先に、(1)変化が見え始める目安期間の明示、(2)対象となる着色の種類の明示、(3)初回レビュー依頼のタイミングを実感期間の後ろに置く、の3点で好評率を動かせる余地があります。
2位単価で選ぶ人(価格と内容量のコストパフォーマンス)465件・好評67.7%=好評率でワースト2位。モール間で楽天77.0%・Amazon 57.1%と19.9pt差高価格帯商品ほど不満率が上がり、Amazon最大商品では23.1%・不満40.4%まで落ちます。価格そのものより「何日分か」が示されていないことが問題。内容量ではなく使用回数・使用日数で表示すること、単価比較を自ら提示することが直接効きます。
3位削りたくない人(研磨剤の有無とエナメルへの優しさ)643件・好評78.8%=言及量4位で、不満率は10観点中3位ホワイトニングを強く訴求するほど立ち上がる不安であり、1位の施策とセットでしか解消しません。低研磨・無研磨の根拠(研磨剤無配合の表示や粒子径など)を、ホワイトニング訴求と同じ画面内に置くことが要件です。
4位知覚過敏がある人(知覚過敏対応)139件・好評77.0%=言及量は9位と小さいが、不満率は10観点中2位言及量は小さいものの不満率が高い=該当者には強く失望されている観点。全体施策にはなりませんが、該当商品では対応可否を明示しないこと自体がリスクです。低コストで潰せる不満として優先度は高い。
5位家族で共用したい人(子供用との使い分け)124件・好評80.6%=不満率は10観点で最も低いすでに満たされている観点ですが、明示している商品が少ないのが実態です。共用可否・対象年齢の記載は追加コストがほぼゼロで、購入前の不安を1つ消せます。攻めの差別化ではなく、取りこぼしを防ぐ施策として扱うのが妥当です。
事業者への結論:このカテゴリの示唆は明快です。ホワイトニング効果に投資できる事業者だけが、購入理由そのものを満たせます。しかも不満の実態は「効かない」ではなく「実感できたのか判定できない」——同一シリーズ内でも継続購入者中心の詰め替え用は71.8%(+15.4pt)を取っています。つまりこれは処方の問題である前に時間の設計と説明の問題です。実感までの目安期間・対象となる着色の種類・研磨への配慮を同じ画面で示し、レビュー依頼をその期間の後ろに置く。この3点は開発投資を伴わずに実行でき、カテゴリで最も価値の大きい1ptを取りにいけます。

5. どこに機会があるか — 語られる量 × 満たされ方

観点を「どれだけ語られているか」と「満たされているか」で置くと、打ち手の優先度が位置で分かります。

観点を「どれだけ語られているか」と「満たされているか」で置くと、打ち手の優先度が位置で分かります。右下にある味の好み・価格と内容量のコストパフォーマンス・ホワイトニング効果が、最も損をしている場所です。

評価が高い ↑
潜在便益
あまり語られないが、評価は高い
王道価値
よく語られ、評価も高い
空白
語られず、評価も低い
最優先
よく語られるのに、評価が低い
口臭予防効果 86.6%
使用後のさっぱり感 84.2%
子供用との使い分け 80.6%
研磨剤の有無とエナメルへの優しさ 78.8%
知覚過敏対応 77.0%
味の好み 76.1%
歯周病・歯肉ケア効果 75.9%
フッ素濃度とむし歯予防効果 75.0%
価格と内容量のコストパフォーマンス 67.7%
ホワイトニング効果 56.6%
あまり語られない(108件)よく語られる(2,086件)→

味の好みは749件と多く語られながら、好評率76.1%にとどまります。関心が集まっている場所で落としているため、ここを直したときの影響が最も大きくなります。

左下は語られる量が少ない観点です。買う前に語りようがない要素はここに落ちます。量が小さいことを「関心が低い」と読むと判断を誤ります。

境界線は各軸の中央値。数値は「1. 満足・不満が分かれるのはどの観点?」と同じ出典(TrendViewer)。

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6. 楽天 vs Amazon — チャネル別のレビュー評価差

Amazonは使用後のさっぱり感・フッ素濃度とむし歯予防効果の好評率がやや高く、楽天はホワイトニング効果・口臭予防効果が…

Amazonは使用後のさっぱり感・フッ素濃度とむし歯予防効果の好評率がやや高く、楽天はホワイトニング効果・口臭予防効果がやや高い傾向(各観点n≥50、TrendViewer調べ)。

Amazon楽天
フッ素濃度とむし歯予防効果
87.5%
61.5%
+26pt
価格と内容量のコストパフォーマンス
57.1%
73.5%
−16pt
口臭予防効果
82.6%
89.4%
−7pt
ホワイトニング効果
52.5%
57.1%
−5pt
研磨剤の有無とエナメルへの優しさ
76.3%
79.2%
−3pt
使用後のさっぱり感
86.0%
83.5%
+2pt
味の好み
77.7%
75.3%
+2pt

差が最も大きいのはフッ素濃度とむし歯予防効果で26ポイント、Amazon側が高く出ています。モールによって購入者層と使い方が違うため、同じ商品でも評価が分かれます。

差の絶対値が大きい順に並べています。差の向きは信頼できますが、幅そのものは収録商品数の偏りに左右されます。両モールの収録数はこの章の下の表を参照してください。

収録数は Amazon 30商品(観点別言及1,288件)/楽天 30商品(同4,431件)です(出典: TrendViewer)。

⚠ 交絡注意:チャネル差は商品構成・客層・レビュー文化の違いを含む相関であり、品質差を断定するものではありません。

7. データの定義

用語定義
好評率(positive_rate)その観点に言及したレビュー文のうち、肯定的と判定された文が占める割合。商品の効能・性能を評価した指標ではありません。
不満率(negative_rate)その観点に言及したレビュー文のうち、否定的と判定された文が占める割合。残余は中立です。
言及数(N)その観点に言及したレビュー文の件数。1レビューが複数観点に分類されることがあります。
リフト(lift)商品の観点別好評率からカテゴリ全体の同観点好評率を引いた差(pt)。プラスは平均超。
最小N個別商品の観点は言及数50件以上のもののみ掲載しています。50件未満は統計的な安定性を欠くため非掲載です。
王道価値/潜在便益好評率と言及量の2軸分類。好評率が高く言及量も多い観点が王道価値(飽和)、好評率が低く言及量が多い観点が潜在便益(投資対象)です。
proxy(代理指標)本稿の便益スコアは購入動機フラグに限定しない全レビュー文ベースで算出しています。動機ベース集計の代理値です。
対象範囲楽天市場・Amazon.co.jpで「歯磨き粉」キーワードにより収集された計60商品。市場全体の網羅を保証するものではありません。

8. よくある質問

TrendViewer(HALDATA)/楽天市場・Amazon.co.jpの歯磨き粉商品レビュー 計60商品・観点言及…
Q. この分析はどの範囲のデータですか?
A. 楽天市場30商品・Amazon.co.jp 30商品の計60商品について、購入者レビューをAIが10観点に分類し、観点別の好評率・不満率・言及数を集計したものです。観点言及の総数は5,719件、2026年8月取得(出所: TrendViewer/HALDATA)。市場全体の網羅を保証するものではありません。
Q. 好評率が低い=効果がない、ということですか?
A. いいえ。好評率はレビュー文の肯定率であり、製品の効能を評価した指標ではありません。ホワイトニング効果の好評率56.6%は、購入者の期待値と実感のあいだのギャップを示すもので、成分や処方の有効性を否定するものではありません。
Q. なぜホワイトニング効果だけ好評率が低いのですか?
A. 本データからは、判定に時間がかかる観点であることが要因の一つと読めます。その場で判定できる口臭予防効果86.6%・使用後のさっぱり感84.2%は高く、継続購入者中心の詰め替え用商品ではホワイトニング好評率が71.8%まで上がります。ただしこれは相関であり、因果の断定はできません。
Q. 楽天とAmazonで評価が違うのはなぜですか?
A. 本データでは、楽天側は大容量・低単価の売れ筋が中心で価格と内容量のコストパフォーマンス77.0%が高く、Amazon側は高価格帯を含むため同観点が57.1%にとどまりました。モール自体の優劣ではなく品揃えの構成差と考えられます。差は相関であり因果ではありません。
Q. 個別商品の数値はどう読めばよいですか?
A. 掲載しているのは、その商品でその観点に50件以上の言及があったものだけです。リフトはカテゴリ平均との差(pt)で、プラスは平均超を意味します。言及数が少ない観点は変動が大きいため、n=50〜100台の数値は参考値としてお読みください。

TrendViewer(HALDATA)/楽天市場・Amazon.co.jpの歯磨き粉商品レビュー 計60商品・観点言及5,719件・2026年8月取得

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  • 観点別センチメント分解
  • 競合との横断比較
  • 購入後3〜6ヶ月の不満予兆

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